フリーランスエンジニアは資格があると有利?便利な資格4選
2021.09.08
多くのフリーランスエンジニアが課題と感じるのが案件獲得です。案件を獲得するためには知人からの紹介やエージェントを活用するかを問わず,
自分のスキルをどうアピールするかが非常に重要になります。
その時話題に挙がるのが、「エンジニアは資格は取っておいた方が良いのか」です。
資格のメリットはスキルがあることを証明できることですが、はたしてエンジニア業界でも資格取得は重要なのでしょうか。今回の記事では、
● クライアントがフリーランスエンジニアに求めるスキル
● フリーランスエンジニアの資格取得の必要性
● フリーランスエンジニアにおすすめの資格
について紹介していきます。
この記事を読めばフリーランスエンジニアにとって資格は必要なのか、取得する場合どんな資格を持っていると有利になるかがわかります。
クライアントがフリーランスエンジニアに求めるスキルとは
クライアントがフリーランスエンジニアに求めるスキルはプログラミングスキルだけではありません。「プロジェクト関連スキル」も重要視しています。フリーランスエンジニアに求められるプロジェクトスキルの例として以下があります。
● 論理的思考力
● プロジェクト管理能力
● コミュニケーション能力
論理的思考力
論理的思考は要件に合ったシステムを実装する際に必要不可欠です。最適なシステムを設計するために、アルゴリズムを考えたり、ロジックを組み合わせたりする必要があります。
また、エンジニアはプロジェクトを進める中でシステムに関する説明を行う場合があります。論理的思考力があると物事をわかりやすく説明することができ、円滑にプロジェクトを進めることができます。
このように最適なシステムを設計・実装するために、フリーランスエンジニアに論理的思考力は必要不可欠です。
プロジェクト管理能力
納期に合わせてプロジェクトを進めていくためにはクライアントや、一緒にサービスを作っていくエンジニアとの調整を行い、プロジェクト全体を管理する能力が必要です。
フリーランスエンジニアの方で、ある程度高単価な案件になりやすいPM業務は、プロジェクトの進捗状況を常に把握し、効率よくプロジェクトを管理する能力が求められます。なぜなら、各工程や業務ごとにチームで分かれ担当する領域の進捗を任せられることがあるからです。
担当領域の進捗状況を確認して伝える際、プロジェクトの状況を把握していないと今どこまで進んでいてどの工程が課題になっているのか相手に共有することができません。
システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなど職種を問わずプロジェクトの管理能力は重要な能力です。
コミュニケーション能力
フリーランスエンジニアの仕事は1人で完結する案件だけではなく、チームでプロジェクトを進めていく案件もあります。プロジェクトを円滑に進めていくためにもコミュニケーション能力は必要です。
コミュニケーション能力が不足すると、自分が伝えたい内容が正確に伝えられなかったり、相手との理解に差が生まれ、仕事のトラブルになります。
エンジニアはプログラミングスキルのみが必要だと思われがちですが、実はフリーランスエンジニアにおいてはプロジェクトの一員として開発を遂行する能力も重要視されます。だからこそ、フリーランスエンジニアは今までの経験をいかに相手に上手く伝えられるかが非常に重要です。
アピール材料が少ないフリーランスエンジニアは資格を取得してもOK
資格取得の必要性ですが、結論、フリーランスのエンジニアの性格によります。クライアントやエージェントの面談時に、自分の経験やスキルをアピールできるエンジニアであれば、資格取得は必須ではありません。
一方で、実務経験のアピール材料が少なく自分で発信するのが苦手なフリーランスエンジニアは資格取得を案件獲得の手段として活用するのも1つの手です。
面談時に履歴書を見た時、資格を取得しているかどうかはフリーランスエンジニアのスキルを把握するため1つの判断軸になります。資格を取得していることにより、一定の知識がある証明になるからです。
人材を採用する側も、独学で資格を取得し勉強する習慣がある人は意欲的な人材として評価されるので資格を取得しておいて損はないでしょう。
しかし、資格を取得すれば案件獲得で必ず有利な立場になれる、というわけではございません。エンジニアは資格の有無よりも実務経験を重視する傾向があるからです。エージェントやエンジニア採用担当者は、エンジニアに合った案件を探す際にこれまでどんな経験をしてきたか、今までどんなプロジェクトに携わった経験を判断してアサインします。
フリーランスエンジニアがエージェントやエンジニアを探している企業と面談する時に、今までの経験をスキルシートに記載できたり、自らアピールできるフリーランスエンジニアは資格獲得に専念せずプロジェクト経験を磨くことに専念したほうがよいです。
一見資格は必要ないかと思われるかもしれませんが、自分のスキルアップのために資格取得を目標にするのは無駄にはなりませんし、資格取得により自分自身の自信に繋がります。
フリーランスエンジニアにおすすめの資格4選
フリーランスエンジニアにおすすめしたい資格を厳選して4つ紹介します。
1.AWS認定資格
2.Linux技術者認定
3.ITストラテジスト
4.PMP
1.AWS認定資格
AWS(Amazon Web Services)はAmazonが提供している人気の高いクラウドサービスです。AWS認定資格はAWSを利用するクラウドサービスを体系的に学んだことを証明する公式認定資格になります。
近年、オンプレミスからクラウドへの変化によりAWSを利用する企業が増えているため、AWSを使うプロジェクトにおいては専門知識があることが証明でき、採用に有利になることがあります。
ゼロイチでシステム開発を行うプロジェクトでは、インフラの知識もあるエンジニアは非常に重宝されるため、クラウドサービスの認定資格はフリーランスエンジニアにはおすすめしたい資格のひとつです。
2.Linux技術者認定
Linuxは現在世界中で普及している、主にサーバーで使うOSで、システム開発やサービス開発をするときに利用されます。Linuxをどこまで扱えるものかを指標にしたものがLinux技術者認定であり、Linux技術者認定はグローバル基準の認定です。
日本企業の約7割でLinuxは導入されており、インターネットサーバーの約50%以上のシェアを誇っています。サーバーやネットワークなどのシステム構築、運用、トラベルシューティング担当の方がキャリアアップを目的として受験することが多いです。
3.ITストラテジスト
ITストラテジストは、経営戦略に基づいてIT戦略を策定し戦略の立案と実行をするスキルを証明できる資格です。高度情報処理技術者能力の1つで、難関の国家資格のため信頼性の高い資格になります。
経営に紐づくIT戦略の策定に特化しているため、CIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に特におすすめしたい資格です。
4.PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)とは、PMI本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。プロジェクトマネジメントスキルの評価基準としてIT業界だけではなく、建設をはじめとする多くの業界から注目されています。
また、PMPはアメリカで認定される資格のため、取得していれば日本以外の企業からも信頼されます。プロジェクト管理に関するマネジメントスキルを高めたい方だけではなく、グローバル企業への転職を考えている方にもおすすめです。
資格を活用してフリエンで案件獲得しよう
結論として下記の場合は資格があると有利です。
● 勉強の目標としての資格取得
● スキルシートや面談時の材料としての資格取得
ここで気をつけたいのが、資格はあるが実務経験がない人よりも「資格がなくても実務経験がある人」の方が案件を獲得しやすいです。
大事なのはあくまで「今までの実務経験」であり、資格はあくまでも補助的な意味合いで取得することをおすすめします。自分に必要な資格を見極めて取得しましょう。
フリエンにはフリーランスエンジニアの今までのご経験を踏まえ、希望に合った案件が数多くあります。フリーランスエンジニアとして活動する方は資格や経験などのアピール材料を揃え、案件獲得に向けてフリエンを有効活用していきましょう。
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