セミナーレポート【フリーランスエンジニア向け】ITフリーランスのための保険ガイドセミナーを開催しました!
2024.06.11
2021年9月〜ITフリーランスの皆さまも「労災保険」に特別加入できるようになりました。 フリーランスを支援している当社としては、自身や会社を守るための保険について、より多くの方に知ってもらいたいと考えております。 そこで今回、労働保険事務組合のご担当者さまをお招きし、フリーランス向けの保険ガイドセミナーを開催しました。 なぜ開催したのか?その背景から当日の様子、実施後の感想までレポートします。
開催背景
ここ数年、働き方の選択肢として「フリーランス」を選ぶ方が多くなってきているのではないでしょうか。 “自由に働ける”というイメージがあるフリーランスですが、自由に働くために、自分の身は自分で守らなければなりません。 2021年9月に整備された「労災保険特別加入制度」は、フリーランスが自身を守るための一つの手段になると考えております。 そこで、福利厚生サービス「furiwell」にてご縁がある「労働保険事務組合」のご担当者さまに登壇いただき、本セミナーを開催する運びとなりました。
当日
「労災保険特別加入制度」とは? 労災保険(正式名称:労働者災害補償保険法)とは、雇われている方(労働者)が対象の保険です。 フリーランス、経営者は労働者という扱いではないため、労働保険(労災保険、雇用保険)の加入対象にはなりません。 ただ、業務の実態を鑑み、建設業・運送業等などの一部の方が、労災保険の対象となるケースがありました。 働き方の変化や就労内容を鑑みて、徐々に特別加入の業種が広がっていき、その一貫で2021年9月、ITフリーランスの労災保険特別加入制度ができました。 ※民間の保険とは異なり、国の保険となります。
※TSC IT部会ホームページより
法人成りにおける保険の注意点
<労働保険> 法人、個人問わず人を雇っている場合は「労働保険」の加入が義務付けられています。(※身内は除く) ●労災保険 パート、アルバイト、正社員等雇用形態や働く時間問わずに、加入が求められる。 ●雇用保険 仕事で生計を維持する方(週20h以上、1ヵ月以上の雇用見込みのある方が対象)
上記に当てはまる対象者がいるにも関わらず、未手続の場合は費用徴収制度にて罰則となります。 <社会保険(厚生年金保険・健康保険)> 法人事業所(従業員の有無に限らず、報酬が出ている場合)は強制加入が義務づけられています。 従業員(週30h以上、2ヵ月以上雇用の見込みがある場合)がいる場合も対象です。 個人事業所として従業員が5名以上の場合(週30h以上)は従業員も対象。 ※但し、個人事業主は社会保険に加入できないため、従業員は社会保険、自身は国民年金・国民健康保険の対象となる。 ※5名未満の従業員でも任意適用されているケースあり。 個人事業主から法人成りをされている方、今一度保険まわりについてこの機会に見直しをされてみてください。
感想
セミナー終了後、満足度に関するアンケートを行いました。 『ITフリーランスの労災保険特別加入制度』に関して、80%の方(「加入を検討する」30%、「もっと詳しく知りたい」50%)が前向きに考えてくださり、『労働保険・社会保険』については50%の方(「大変役に立つ内容だった」20%、「まぁまぁ役に立つ内容だった」30%)にご満足いただきました。 また、参加者の皆さまからは、「ITフリーランスについての労働保険ご説明が、大変参考になりました」「わかりやすく説明をしてしてくださったので、何と無くはわかった気がする。」などのお声をいただきました。
主催者より
この度は、弊社主催セミナー「ITフリーランスのための保険ガイドセミナー」にご参加いただき、ありがとうございました。 自身や会社を守るための保険について、より多くの方に知ってもらいたいという思いから企画をした本セミナーでしたが、いかがでしたでしょうか。 何事もなくフリーランス人生を歩んでいただけることが何よりの願いでございますが、人生何が起こるかわかりません。 本日のお話をきっかけに、ITフリーランスだからこその自身の守り方を考えていただけていましたら、とても嬉しく思います。 当社サービスフリエン登録者様限定でfuriwell(フリエン登録者限定福利厚生サービス)にて提携しており、今回ご登壇いただいた「TSC IT部会」へ特別にご案内が可能です。 セミナーに参加できなかったけど、興味がある!という方もご案内は可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
今後も、フリーランスの皆さまが安心して働くことができる環境を整えてまいります。