現役フリーランスエンジニアに聞いた!「市場価値を高めるプロジェクト経験」を身に付けるステップ
2021.08.14
エンジニアのキャリアとしてフリーランスを選択する方がいます。そんな中、実務経験が1年くらいでもフリーランスエンジニアになれるのか疑問に思われている方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、実務経験が少なくてもフリーランスエンジニアになる人はいます。ただし、活躍しているエンジニアは高いスキルに加え、多様なプロジェクト経験を多くこなしていることが市場価値の高さにつながっています。そのため、少ない実務経験で独立したエンジニアほど、独立後にプロジェクト経験を積まなくてはご自身の市場価値を高めていくのは難しいといえるでしょう。。
では、プロジェクト経験を身に付けていくにはどうすればよいでしょうか。
今回は独学でプログラミングを学び、エンジニアになった現役フリーランスエンジニアに話を伺いました。この記事では、
フリーランスエンジニアが市場価値を高めるには
プロジェクト経験の積み方
プロジェクト経験を積むために必要なこと
についてご紹介いたします。
この記事を読めば、フリーランスエンジニアが市場価値を高めるために必要なプロジェクト経験の身に付け方がわかります。
フリーランスエンジニアに必要な経験は「プロジェクト経験」
冒頭でも述べたように、実務経験が少なくてもフリーランスエンジニアとして独立はできます。一方で、フリーランスとして安定して収益を立てキャリアアップをしていくためには、開発スキル、そして仕事の中で多様な経験を積む必要があります。
では「多様な経験」とはどのようなことを言うのでしょうか。よくエンジニアさんが行ってしまうのが、言語スキルをひたすら磨こうとしてしまうこと。エンジニアの経験はスキル以外に、プロジェクト管理力やコミュニケーション能力など、多岐に渡ります。詳しくは下記の記事で解説しておりますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
>>【エンジニア必見!】フリーランスエンジニアが年収を上げるために大切なことを専門エージェントが全てまとめました。
加えて、開発だけではなく要件定義・設計やチームでの開発など多数のプロジェクト経験があると上流から下流まで関わるエンジニアとして市場価値が高くなります。
プロジェクト経験で積めるスキルとして以下があります。
PM・要件定義・設計
チームでのコミュニケーション
開発テストの方法
案件の中でも上記のスキルを身につけられるものを優先的に挑戦することにより、フリーランスエンジニアに必要なプロジェクト経験を積むことができるでしょう。
フリーランスエンジニアのプロジェクト経験の積み方
フリーランスエンジニアがプロジェクト経験を積むためには、チームでの案件に関わる必要があります。当たり前ですがプログラミングは基本的に一人では行いません。法人のほとんどはチームでお互いを進捗を管理しながら開発を行いますので、まずはその状況に慣れる必要があります。
とはいえ、いきなりチームで働く経験がない場合は、案件獲得自体が難しいと思いますので、段階的に経験を積んでいくのがフリーランスエンジニアとして成功していくための近道です。
現役のフリーランスエンジニアの実体験をもとにプロジェクト経験を積むステップを紹介します。
複数の開発メンバーでのプロジェクトに参画して下積みをする
プロジェクトの中で徐々に設計部分に携わっていき、実際に設計の技術を学ぶ
他案件の上流工程で実績を積む
複数の開発メンバーでのプロジェクトに参画して下積みをする
プロジェクトに下流の実装メンバーとしてジョインし、ミーティングに積極的に参加していく中で設計やビジネスサイドのやり取りを学び、上流の動きや設計方法を覚えていきます。
プロジェクトの中で徐々に設計部分に携わっていき、実際に設計の技術を学ぶ
プロジェクト内で学んだら、次は自身で上流に関わる案件にも挑戦してみましょう。ミーティングで積極的に発言をしたり提案をしたりと少しずつ貢献し、「上流工程にも興味がある」と責任者に伝えておくと、チャンスが回ってくることがあります。
後ほど説明しますが、事前に上流工程の勉強をしておくとチャンスが回ってきたときに、スキルを発揮しやすくなるのでおすすめです。
他案件で上流工程の実績を積む
プロジェクトで学んだ知見を活かし、思い切って上流工程の案件獲得を目指してみましょう。ディレクターやプロジェクトマネージャーに「上流工程もやってみたい」と伝えたり、上流経験のあるエンジニアと組んで一緒に設計を担当したりと、少しずつ上流工程に関わる機会を増やすのがおすすめです。
このとき、別のプロジェクトでの上流工程の経験や、学習している実績があるとより担当させてもらいやすくなります。
このように段階的にプロジェクトに関わることにより、フリーランスエンジニアに必要な経験やスキルが蓄積されていきます。
フリーランスエンジニアがプロジェクト経験を積むためにやるべきこと
下流のお仕事から上流の仕事を任せられるようになるためには、事前に上流の勉強をしておくとスムーズですよね。
では経験で学ぶ以外にどんな方法があるのでしょう?
イベントやセミナーで情報をキャッチアップする
インターネットで検索するとエンジニア向けの様々なイベントやセミナーの情報がヒットします。エンジニア向けのイベントやセミナーの種類は以下があります。
講師の話を聞く講義型
実際にコードを書く実践型
参加者同士が議論、会話をする交流会型
具体例をあげるとTECH PLAYで掲載されている「Pythonでジャンケンゲームを作ろう」など、仕事とは別に楽しめるセミナーもあります。
また有料ではございますが、udemyも非常におすすめです。様々な経歴を持つ講師が多様なトピック・習熟レベルに合わせて講座を公開しています。
エンジニアが勉強する上で難易度が高いのは、適切な「お題」を選定すること。上記のイベントやセミナーに参加することで、技術的な知識や最新のトレンドを入手したり、自らグループワークに挑戦して経験をつけることが可能です。
書籍で体系的に学ぶ
「エンジニアなのだから、本で学ぶよりも実際に書いて勉強した方がよくない…?」と思われる方も多いかと思いますが、プログラミングの仕事はあくまでもチームで行うことがメインです。その時に重要になるのが、プロジェクト全体を把握する能力・組織開発の能力。当社で働いている社員エンジニアは書籍購入制度を活用し、毎月必ず1冊は自分の領域外だったり、自分が課題を感じてる領域の書籍を購入して読んでます。
これらの能力はマインドや経験が重要視されますので、コードばかり書いていては身につかないものです。もしプロジェクト管理・要件定義など、いわゆる「上流」のお仕事に就きたい方こそ読書することをお勧めします。
上流工程に関連する技術書やビジネス書籍は数多くあります。多くの本に出会う方法として書店やネット通販、図書館を利用することにより自分が今必要としている分野に合った書籍を見つけることができます。
有名な書籍では「人月の神話」があります。この本は大規模な開発プロジェクトにおけるソフトウェア工学の古典として多くの人に支持されている1冊ですが、難易度も高いので、上流工程を初めて学ぶ方には「業務システムのための上流工程入門」もおすすめです。要件定義や分析・設計など、実際に上流工程を経験した著者が実践的な知識をまとめています。
1つの分野の書籍だけではなく多くの書籍を読み、体系的に学ぶことにより実践的な知識をつけることができます。
自主開発をする
自分で1から開発すると設計の方法や組み方がわかります。セミナーに参加したり書籍を読むことで知識をインプットすることはできますが、実際の現場で対応するにはアウトプットが必要不可欠です。
アウトプットの方法として、簡単なプログラムを作ってみたり、自主開発してみるのもよいかもしれません。この時に大切なことは、ただターミナルを動かすだけではなくプロジェクトを想定して動かすことです。
プロジェクトを想定することでより実際の業務に近い体験ができます。ユーザー要件定義、プロジェクト管理・ER図作成など独自で考えることで、プロジェクトに参画してなくても上流の経験を擬似的に学ぶことが可能です。
扱う言語を決めたら新しい言語を用いてアプリやサイトを自主開発をしていきましょう。自主開発で作った作品はポートフォリオとなり、またプロジェクトの全体像を学ぶことにもつながります。
以上の学習をすることにより、実際の現場でプロジェクト経験を積むために必要な知識を得ることができます。
経験の積み方を工夫しないと年収が上がらない
ここまで述べたように、エンジニアとして年収を上げるためには経験が重要になります。そして、活躍しているエンジニアは「経験の積み方」を工夫しています。
なぜなら、経験の積み方を工夫しないといつまでも低単価の案件やスキルアップにつながらない案件ばかりで手一杯になってしまいます。生産性も低く経験も積めない……と悪循環にも。
また、経験を積むための行動に加えて「見せ方」の工夫も重要です。使用言語やアウトプットだけではなく、開発の過程での思考や積んだ経験など、数は少なくても伝え方で実績の「価値」は変わります。
その伝え方で大切になるのがエンジニアの実績をアピールするスキルシート。スキルシートの書き方や雛形が欲しい方は下記のリンクを覗いてみてください。
プロジェクト経験を積みたいならフリーランス専門のエージェントの活用もおすすめ
以上、これまで解説したように、プロジェクト経験を身に付けていくためには
市場価値を高めるために重要なスキルを身に付けられる案件に挑戦する
上流工程の仕事を任せられる実績を作る
エージェントを利用して自分に合った案件を見つける
などのステップをこなしていくのが重要です。
しかし、個人のツテや営業活動だけでは大きなプロジェクト・上流を含むプロジェクト案件を獲得するのはとても大変ですよね。そこでおすすめしたいのが、案件獲得をプロにお願いすること。
プロフェッショナルを活用することにより個人の力では獲得することができなかった大きなプロジェクトや上流を含むプロジェクト経験を身に付けるチャンスに出会えるチャンスが広がります。
下流から上流工程まで経験し多くのプロジェクト経験を積んだ結果、様々案件に対応できるフリーランスエンジニアは市場価値として非常に高いです。その案件に関わる機会を増やすためにも、ぜひフリーランス専門のエージェントを活用してみてください。
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