お役立ち情報 コラム 本業にもプラスになる副業が最も賢い選択?エンジニアが副業する上で大切な考え方を解説します。

本業にもプラスになる副業が最も賢い選択?エンジニアが副業する上で大切な考え方を解説します。

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本業にもプラスになる副業が最も賢い選択?エンジニアが副業する上で大切な考え方を解説します。

弊社では様々なエンジニアの方にお会いしますが、最近増えているご相談が副業に関するご相談です。TECH Streetが2020年にまとめたデータによると、「副業をしたことがない」と回答したエンジニアが約60%、副業経験率は40%という結果となりました。ですのでエンジニアの約4割は副業を経験している状況なのです。

出典:ITエンジニアの「副業のリアル」調査レポート

このようにエンジニアの副業は活発に行われており、現在副業をしていない人でも、一度は「副業してみたい、、」「副業に興味があるがなかなか踏み出せない、、」といったことは考えたことがあるかと思います。

弊社はフリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスを10年間運営しており、様々な状況のエンジニアさんとお話する機会が多いのですが、副業を考える上で重要なことは1つだけはっきりしております。

それは「勤め先・副業先・ご自身でwin-winの関係を築く」こと。

では一体どういうことか。今回はエンジニアの副業に関して大切な考え方をまとめてましたので気になる方はぜひ読んでみてください。

1.副業する上で最も大切なこと

ではエンジニアの副業について解説していきます。冒頭で副業を考える上で重要なことは「勤め先・副業先・ご自身でwin-winの関係を築くこと」とお伝えさせていただきましたが一体どういうことでしょうか。その理由は下記の3点です。

1.生半可な気持ちで案件に向き合うと誰も得をしない

2.副業の目的をはっきりしないと、本業にも影響が出る

3.副業を行うとファイナンスや法務周りの知識も必要になる

それぞれ解説していきましょう。

1.生半可な気持ちで案件に向き合うと誰も得をしない

昨今ではmotoさんが執筆している「転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-

など、副業でスキルを学んで転職を繰り返すような価値観も増えてきました。確かにとても合理的だと感じますが、一つだけ大前提があります。それは顧客との信頼関係が損なわれることは絶対に避ける、ということです。

詳しくは下記の記事でまとめておりますが、稼げないエンジニアさんにはある共通点があるのです。それは下記の3つです。

・依頼主とのコミュニケーションが得意ではない

・エンジニアスキルを磨く方向性を間違っている

・ファイナンス・契約などバックオフィスが苦手

>>稼げないエンジニアが陥りやすい悪循環を人材会社が解説

その中で最も大切なのはコミュニケーションの部分。ある程度経験がついて、副業でも少しずつ収入が増えてきた方ほどん注意が必要です。実力がつくとどうしても所属している組織の闇がわかるようになりますし、キャリアにおける様々な勧誘を受けやすくなる傾向があります。そのため「もっと周りを見てみたい」という気持ちで副業を始めて、さらに本業に迷惑がかかるケースも充分に考えられます。

副業はとても便利なキャリアプランの選択肢ですが、その分中途半端な気持ちで取り組んでしまいがちな働き方ですので、もし副業を検討する際は、顧客との信頼関係を第一に考えることをお勧めします。

2.副業の目的をはっきりしないと、本業にも影響が出る

次にお伝えしたいのは、副業の目的に関してです。この記事を読んでいる皆さんはおそらく副業に興味がある方かと存じますが、なぜ副業をしたいのでしょうか。

ご参考までに、TECH Streetが2020年にまとめたデータによると、副業の理由で最も多いのは収入を増やしたいからという回答でした。

出典:ITエンジニアの「副業のリアル」調査レポート

たしかに正社員として働くと、昇給のタイミングも年に数回しかない企業がほとんどですし、年収をすぐに上げるには副業して稼ぐのが最も早いのは納得です。

またForbes Japanが2020年に掲載した記事には、海外エンジニアの副業状況についても言及しております。特にアメリカなどの欧米諸国では、日本と比べて実力主義・個人主義の文化ですので、いつでも解雇リスクがあります。そのため一つの職業・企業に依存しない働き方のニーズが増えているのです。

しかしフリーランスエンジニアさんを数多く見てみて、副業でうまくいっていない方をみてみるとある傾向がございます。それは「低単価の案件を数多く回すのでスキルが一向につきにくい」ということ。反対に「高単価の案件を受注してしまい、本業に影響が出てしまった」というパターンの方もいらっしゃいます。

もちろんエンジニアはスキルによって得られる収入は変わる傾向はありますが、最も大切なのは営業段階での信頼構築や、納期と適切に守ることです。いわゆる社会的信用度をいかに上げるかのほうがはるかに重要なのです。

>>【人材会社が解説】フリーランスエンジニアで後悔しない方法

確かにお金を稼ぎたい、成長したいという気持ちは非常にわかりますし、「副業は結局良くない」というわけでは全くないのですが、目の前の顧客との信頼関係を最優先することをおすすめします。確実にその方が最終的に年収が上がりやすいですし、大きな仕事ができる確率が上がります。

3.副業を行うとファイナンスや法務周りの知識も必要になる

3つ目はファイナンスと法務の知識に関してです。当たり前ですが副業収入や副業先へ責任領域が大きくなればなるほど、ファイナンスや法務知識が重要になります。

これらは正社員として働いていたらまずやらない業務ですが、副業でいただいた収入は確定申告や労務処理(社会保険・年金)などを自ら行う必要がございます。また正社員として働きつつ、副業も行う場合は、年末調整で勤め先の労務担当とのすり合わせも必須でしょう。

実はこれらの業務は、エンジニアスキルではないですが、案外時間がかかるものです。もし副業を行う際はファイナンスや労務周りに時間がかかることもあらかじめ想定しておくと良いでしょう。

ファイナンスに関しては下記の記事で詳しくまとめておりますので気になる方はぜひ読んでみてください。

>>お金周りに強いフリーランスエンジニアが無敵である理由を説明します

2.副業するのに向いている方は?

前章では副業に関して、悲観的な観点から述べさせていただきましたが、もちろん副業に向いている方もいらっしゃいます。それは「副業先でスキルを身につけると本業先・副業先の両方にとってwin-winになるパターン」です。こちらは具体例を合わせて解説していきたいと思います。

大手企業のエンジニア業務に携わっているパターン

「現在の仕事はメガバンクのシステム開発に従事。数百人が関わるプロジェクトなので、一人当たりの責任は分散され、コード・仕様書を書く業務が多いが、組織の全体像を把握する経験をしたことがないためただの作業屋さんになってしまうことに不安を感じている。」

大規模なシステム開発に従事したことがある人は、このようなことを経験したことがあるのではないでしょうか。この場合、大手企業でコード・仕様書を書いた経験は、反対にベンチャー企業には稀有な存在ですので、スキル的には非常にwin-winであるケースが多いです。反対に大手に勤めていた人がベンチャーでプロジェクトの全体像を把握する経験をつけると、大規模なシステム開発でも、全体像を把握するように動けるのでさらに仮説立てて行動できるようになるでしょう。

大企業などの大規模なシステムの実態などは下記の記事でまとめておりますので気になる方はぜひ読んでみてください。

>>フリーランスエンジニアが食いっぱぐれない言語を見極める方法を人材会社が解説します

ベンチャー企業で小規模のPMをしていたパターン

「ベンチャー企業で10人くらいのエンジニアをマネジメントしており、小規模なシステム開発のPMを担当。ある程度業績が伸びてきたこともあり、さらにシステムを伸長させたいが大規模なシステム開発のオペレーション経験が全くないため、大手企業でコードや仕様書を書いて学んでみたい。」

前回記載した例とは真逆のパターンです。こちらも同様に大手企業ではコードがある程度書ける人材はいつでも募集していますし、小規模とはいえ、全体像を把握するような業務経験があるのであれば、いつでも大歓迎でしょう。また勤め先のベンチャー企業でも、大規模開発の経験を身につけてくれればさらに業績がアップする可能性が見えるのでお互いにwin-winでしょう。

意外かもしれませんが、副業する上で非常に重要なのは「勤め先・副業先・ご自身でwin-winの関係を築くこと」なのです。正直日本では「副業はコソコソ隠れてやるもの。。」という風習が強いですが、お互いにとってwin-winであり、相互が結果を出せるのであれば副業は非常に有効な手段でしょう。

また勤め先の更なる成長を先に捉えて、まだ経験したことのない言語をマスターすることも非常に有効な手段です。こちらに関しては下記に詳しくまとめておりますので気になる方はぜひ読んでみてください。

>>現役フリーランスに聞いた!稼ぐエンジニアが実践する効率的な学習方法

3.もし副業することに不安を感じたら

以上、副業する上で大切な考え方についてまとめさせていただきました。昨今では副業を推奨する流れが流行っていますが、最も大切なのは「目の前の勤め先・顧客の信頼関係をおざなりにしないこと」だと切に感じております。もちろん職場にも不安はあるかと思いますし、相互win-winの関係を築くのは難しいと思いますが、そこをしっかり考え抜いた方が社会的信用度が増えるので、将来的に年収が上がりやすいでしょう。

しかし、自分の仕事を客観視するのは非常に難しいですよね。そこでお勧めしたいのは「フリエン」のような営業代行サービス。案件のご紹介はもちろんのこと、現在勤めている企業の業務を一緒に整理させていただき、「勤め先・副業先・ご自身でwin-winの関係を築くこと」を可能な限りサポートさせていただきます。

フリーランスエンジニアは業務上、1人で不安を抱えがちな傾向があります。この不安は周りに打ち明けると非常に楽になりますので、もしフリーランスエンジニアに詳しい人にアドバイスが欲しいのであればいつでもご連絡お待ちしております。

>>フリエンでカウンセラーに相談する。

※新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、フリエンを運営するアン・コンサルティング株式会社では、WEB(Googlemeet、Zoomなど)ならびにお電話によるご面談(カウンセリング)をご案内差し上げております。

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