フリーランスは登記をすべき?!稼ぎによって異なる登記の良し悪し 2/3
2021.04.17
フリーランスが登記せず個人事業主であるメリット・デメリット
ここまでの流れでは、ある程度収入がある人は法人化する方が良いと思われると思います。 しかし、フリーランスの方が登記をしないことにはメリットもあります。 そして、もちろんデメリットも(法人化のメリットでもありますが)あります。
個人事業主のメリット
収入が少なければ税率が低い
上の表を見ていただければわかるように収入が330万円未満であれば、法人化するよりも低い税率が適用されます。
初期投資はかからない
個人事業主は書類を2種類提出するだけで、事業を始めることができます。 税務署に開業届と青色申告承認申請書を提出します。
個人事業の開業届出・廃業届出等手続き 所得税の青色申告承認申請書
手続きは非常に簡単で費用もかかりません。一方で、後ほど詳しく説明しますが、法人登記には費用がかかります。少なくても20万円ほどです。また、事業を廃止する場合でも4万円弱の費用がかかります。
個人事業主のデメリット
毎年の確定申告が必要
個人事業主は年間所得がどんなに少なくても毎年の確定申告が必要になります。
所得が増えるほど税金が高くなる
個人事業主の稼いだお金は所得税として申告する必要があります。所得税は所得が高ければ高い税率を課される累進課税が適用されます。つまり、所得が増えれば増えるほど税金が高額になるのです。
経費として認められる範囲が狭い
経費が多く認められると、所得が低くなるので節税になります。しかし、個人事業主の場合、法人とは異なり事業主自身の給料が経費と認められることがありません。結果的に年間の所得額が上がり、税金も高くなってしまいます。