お役立ち情報 コラム フリーランスの結婚事情と幸せをつかむためのポイント

フリーランスの結婚事情と幸せをつかむためのポイント

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「フリーランスは結婚願望が弱い」というイメージがあるそうですが、結婚するうえで迷いや悩みが発生してしまうことで「結婚になかなか踏み出せない」という方が多いのは事実のようです。

フリーランス人口が増えていくのと比例してフリーランスの恋人を持つ人も増えています。そんな中よく聞くのが(フリーランスの彼との結婚はどうなの?)という、フリーランスの恋人を持つ女性の不安の声です。

この女性側の不安は、男性側がプロポーズに踏み切れない原因の一つでもあります。では、実際にフリーランスの恋人を持つ女性がどのような不安を持っていて、どうすればその不安を取り除けるのか。また、実際に結婚した人たちはどのような結婚生活を送っているのかをご紹介していきます。

結婚を考えるときのポイント

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収入は安定してるの?

やはり結婚するうえで気になってくるのが「収入」です。結婚して家族になる以上はどうしても考えなければならないことがほとんどです。

ただ、フリーランスの恋人を持つ女性は「高収入」を望んでいるわけではなく「結婚生活を安心してできるくらいの安定した収入が望めるのだろうか」という点を気にしている方がほとんどです。

また、内閣府が実施した「結婚・家族形成に関する意識調査」によると、結婚相手に求める条件として「経済力」をあげた女性は半分にとどまりました。意識調査の内容を以下にまとめましたので、ご覧ください。

結婚したい理由

世代と性別ごとに「結婚したい理由」についてアンケート調査を行った結果の「経済的な安定を得たい」票数の順位は以下の通りです。

  • 20代女性・・・7位

  • 30代女性・・・7位

結婚相手に求める条件

「結婚相手に求める条件」について行ったアンケートの結果は、20~30代女性、20~30代男性ともに上位三つの回答が同様となりました。

  • 価値観が近いこと

  • 一緒にいて楽しいこと

  • 一緒にいて気をつかわないこと

このように「経済力があること」と答えた女性の割合は、女性全体で5位に留まりました。

結婚生活に必要な夫婦の年収

また、既婚者に行った意識調査の項目「結婚生活に必要な夫婦の年収」については、300万円~500万円と答えた方がほとんどとなっており、この範囲内で十分に結婚生活が充実できていることが伺えます。

後ほど実体験の例としてご紹介しますが、フリーランスの方と結婚をして充実した生活を送っている方々はたくさんいます。つまり、年収どうこうではなく、各々の考え方です。「安定した生活(収入)が第一」と考える方には、確かにフリーランスの方との結婚はお勧めできないかもしれませんが、恋人として選んだ時点で、そういった方は少ないのではないでしょうか。

この先も一緒にいたいと思える相手に出会ったら、しっかりとその気持ちを伝えていきましょう。相手はその言葉を待っているかもしれません。

ローンは組めるの?

「フリーランスはローンが組みにくい」というイメージがあるそうですが、実は必ずしもそうではありません。ではローンを組むために何がポイントとなってくるのかをご紹介します。

安定した収入

やはり、ローンを組むうえでこの条件は外せないでしょう。「返済能力」の審査をするうえで「安定した収入を得られているかどうか」また「得られるかどうか」という点は必ずチェックされます。

ローンの返済能力は何を基準に審査されるかというと過去3年分の所得が一つの目安となり、ローンを申し込む際には納税証明書や確定申告書の写しなど、所得を証明する書類を提出する必要があります。年収に対するローンの返済金額の割合を返済負担率といい、年収によって返済負担率が変わってきます。

フリーランスになったばかりの方がローンを組むことは難しいですがフリーランスへと転職する前の職歴や収入によっては、フリーランスとしての過去3年分の所得が証明できなくとも、ローンを組める場合もあります。

社会的信用

ここでいう「社会的信用」とは、「クレジットカードの利用などにおいて延滞がないか」「借金を重ね年収の3割以上の借り入れをしていないか」など、「ローンをしっかりと返済してくれるかどうか」を判断する基準となる実績です。

芸能人や俳優の場合、「知名度」や「所属団体」が重要となるのはこの点において信用度が高まるからです。安定した収入があっても、社会的信用が獲得できていなければ、ローンの利用はまた難しくなります。

適切な確定申告

過去3年分の所得証明が必要とご紹介しましたが「きちんと確定申告を行っている」ということが社会的信用の証明にもつながり、ローンを組む際に重要なポイントとなります。

確定申告を行う際に気をつていただきたいのが「むやみに収入を少なく見積もらないこと」です。

節税対策のため収入を少なく見積もる工夫をしていると思いますが、ローンを組む予定がある場合は、ローンが組める収入までにとどめておくといいでしょう。

家族サービスは?

結婚するうえでこちらも気になる点ですが「フリーランスの方は家族サービスがいい」という意見が多数です。

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」においても、意識調査の結果として明確に表れており「家事・育児分担」の項目において、正規雇用の男性よりも非正規雇用の男性のほうが10%以上、家事・育児を妻と同様に負担すると答えています。

正規雇用と非正規雇用のデータでしかご案内ができませんが、フリーランスの男性は、在宅が多いなど、自由な時間を作りやすいこともあって、家族サービスに積極的な傾向があります。

また、フリーランスの男性は正社員の男性に比べ「女性は家庭でこうあるべきだ」と固定概念を持っている人お少ないため、女性がのびのびと生活を送れるという点も魅力的です。フリーランスとして結婚生活を充実させている方のほとんどが、結婚後「女性も好きな仕事を続けている」家庭が多いようです。

保険や年金はどうなるの?

結婚する際にはいろいろな手続きが必要となりますが、その中でも保険と年金は特に準備しておきたい部分です。結婚後どのような選択肢が出てくるのか、簡単にご案内します。

保険

フリーランスの保険というと「国民健康保険」ですが、フリーランスとしての収入がまだ安定していない場合は、結婚相手の社会保険の扶養に入るという方法もあります。

扶養に入れる基準としては「被保険者と三親等以内で、年収が130万円未満、なおかつ被保険者の年収の約2分の1未満」となっています。

健康保険組合によっては、経費を引く前の年収で計算されてしまうので、事前に確認をしておきましょう。なお、国民健康保険には扶養というものは存在しませんのでお気を付けください。

年金

フリーランスの年金も、保険同様に国民年金一択です。厚生年金の場合は妻の年金を払う義務はありませんが、国民年金の場合はそれぞれに国民年金保険料を支払う義務が発生します。

既婚者で二人分の国民年金保険料を支払う際の金額はこちら。

フリーランス既婚者: 32,820円 × 12ヶ月 = 393,840円(平成31年度)

妻が厚生年金に加入している場合は、健康保険同様、年収130万円未満の場合に扶養に入ることができます。

フリーランスの彼と結婚したら(実体験)

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実際にフリーランスという働き方で結婚生活を送っている方の意見をいくつかご紹介します。

病めるときも健やかなるときも

夫は、能力・努力・技術・コミュニケーションを要求される仕事をしています。自営業(個人事務所)です。ボーナス、退職金、安定収入、ありません。季節によって、収入の多寡があります。

でも、結婚しました。

夫が働けない状況になったり、収入がゼロになったときは、私がどうにかするという決心をしたからです。それゆえ、日々勉強をしていますが、楽しみながらやっています。決心が、向上心につながっていると思います。(手を抜くところは抜きながら・・・)

私は夫にとくに言うこともなく、自分の稼ぎから貯金をしていますが、自分のお金だと思っていません。夫の仕事でお金が必要になったときのためのお金です。毎日の生活は質素なものですが、好きな男と暮らすのは、いいものです。 (引用:発言小町

夫はフリーランスです

夫は40代半ばのフリーランスです。仕事は途切れたことはありません。職種はIT関連ですが、この不況下でも、新しい仕事が舞い込んできます。私も夫と同業のフリーランスですが、仕事は途切れていませんので、毎月安定した収入はあります。

分譲マンションの購入が出来たし住宅ローンの審査にも通りました。フリーランスの方と結婚する場合は、共働きの方が良いと思います。専業主婦思考の人だと経済的に依存してしまうので、何かあった時大変かも。

私は仕事を辞めるつもりはないですから、夫がフリーランスでも何も気になりませんでしたし、周囲が何と言おうと気にしないというのが本心です。 (引用:発言小町

夫婦そろってフリーランスです

私は外資系企業に勤めていて、夫はフリーランスでした。私が勤めていた会社は、不要な人間を切る、失敗を何度か犯した社員を切るなどなど毎年人員整理をしていたので、明日はわが身の生活で安定とは程遠かったです。

だから正社員=安定だと考えられません。。

私もその後フリーランスになって生活していますが、特に困ったことはありません。 貯蓄は出来るだけ沢山していますね。

フリーランスになってから、マンションも購入しました。夫婦2人とも過去3年の納税証明書を提出しましたが、住宅ローンの審査も通りました。

ただフリーランスで50代になってどれだけ仕事があるのかはその人の能力と人脈次第だと思います。仕事のオファーが減るのは確実なので。その時に今までの蓄えだけでなく、配偶者が経済的に支えられるのなら問題ないと思います。 (引用:発言小町

夫がフリーランスに。ここが変わった

一緒に過ごす時間は確実に増えました。特に平日に人混みを避けて出掛けられるなど、時間が有効に使えるようにもなっていると思います。子どもたちの成長についても、普通の会社員に比べて、一緒に喜び合えることが多いですね。

外勤している私より主人の方が在宅しているので、保育園から緊急時の連絡を受けた際のお迎えや、長男の友達が来たときの対応などしてくれます。子育てのサポート面で安心感は強まりました。そして何より、やはり“家にいてくれる”ことは何かと安心ですよね。

特に3.11の地震では強く思いました。緊急時に家族が近くにいることは、何よりも命にかかわる重大要素ではないでしょうか。やっぱり男性が家にいると心強いですよ。お隣さんにも、『何かあったら、うちは主人がいるから頼ってね』と言っています(笑)。子を守らなきゃいけない親としての責任が、私だけでないのは助かります。 (引用:THE LANCER

このように結婚して生活を送られている方も、決して経済的な不安が無いわけではなく、それぞれ将来への蓄えなどを工夫しながら毎日を過ごし、仲睦まじく過ごされている方が大勢いらっしゃいます。

同じ環境は一つとありませんので一概には言えませんが、フリーランスにはパートナーの理解が不可欠というところでしょうか。

配偶者控除で得する結婚生活

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保険や年金について説明した際に、フリーランスの配偶者の方には扶養というものが存在しないというお話をしましたが、その代わりに存在するのが「配偶者控除」です。

配偶者控除には二種類あります。

  • 配偶者控除・・・配偶者の年間所得が38万円までは配偶者控除が受けられる(パートなど収入が給与のみの場合は、額面で103万円以下)

  • 配偶者特別控除・・・配偶者の年間所得が38万円超123万円以下は配偶者特別控除が受けられる

ただし、この二つを受けるにあたっても条件があり、誰でも控除を受けられるというわけではありません。下記4つの条件をすべて満たしている必要があるので注意しましょう。

  • 民法の規定による配偶者であること(内縁関係の人は該当しません)

  • 納税者と生計を一にしていること。

  • 年間の合計所得金額が38万円以下であること。(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)

  • 青色申告者の事業専従者としてその年を通じて一度も給与の支払を受けていないこと又は白色申告者の事業専従者でないこと

  • 納税者の合計所得金額が1,000万円を超えないこと

フリーランスの婚活

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「フリーランスは結婚願望が弱い」という誤解を生むきっかけとなった一つの要因として「結婚したいと思える相手に出会えない」ということがあげられます。在宅や、決まった顧客とのやりとりで生計を立てるフリーランスが多いため、どうしても出会いの機会から遠ざかりがちになっているのです。

そこで、結婚したいのに出会いがなくて困っている、または出会ってもなかなか進展しない!というフリーランスの方のための婚活ポイントをいくつかご紹介します。

出会いのきっかけ

何はともあれ相手がいなければ恋も始まりません。では相手を見つける方法としては何があるのでしょうか。

婚活パーティー

「やっぱり」と思われたでしょうが、これが一番手っ取り早い方法ではあります。結婚相手を探している人しかいないわけですから、お付き合いが始まるのも早いです。

20代限定や30代限定、少人数でじっくりと話したい人向け、多くの出会いを得たい人向けの回転寿司形式のパーティー、食事をしながらのパーティー、水族館などに行くツアー形式のパーティー、肝試し形式や謎解き婚活など多くの種類があります。

婚活パーティーというと、どうしても対面式で席を行ったり来たりするものを想像しがちですが、形式は様々で、参加してみたいと思えるものが必ず一つはあると思いますので、気軽に足を運んでみましょう。

セミナー

フリーランスの方ならば、セミナーにも参加する機会があることでしょう。その際、ご自分の名刺は持ち歩かれていますか?最初から恋愛に発展することは難しいですが、出会いの場としては大きなきっかけの場となります。同じセミナーに参加している時点で、興味の対象が合うことは予想されますので、自分を売り込むもこともかねて、積極的にコミュニケーションを図ってみてはいかがでしょうか。

人脈を広げる

フリーランスとしての仕事の幅を広げていくうえでも大切なことですが、決まった顧客に固執せず、常に新しい顧客を開拓することをこころがけましょう。受注先を広げていくことによって収入が安定化できるのはもちろんですが、人脈も広がり、出会いの確率もあがるというものです。

恋人編

出会うことができたら、次は恋人になるためのポイントです。細々としたことが多いですが、フリーランスならではのポイントも多いので気にしてみてください。

いきなり「フリーランス」と名乗らない

結婚相手のフリーランスへの理解の大切さを前項で話しましたが、まず「理解してもらうための時間を作ってくれる関係」になる必要があります。

最初から理解がある女性ももちろん存在するとは思いますが、多くの女性は、「この人だから」という信頼から「理解」を含め結婚に至っています。ですので、まず相手との距離を縮めるためにも「フリーランス」や「個人事業主」という言い方は控え「エンジニア」「デザイナー」というような職種で名乗った方がいいでしょう。時期が来たら説明すればいいのです。ただし、お付き合いを始める前には伝えましょう。

相手の休みに合わせてみる

休みを合わせることで、相手は「自分と同じ」ということにとても親近感を抱きます。仕事が忙しいと大変かもしれませんが、一生を添い遂げる相手を捕まえるためだと思い、相手との時間を作れるようになるべく努力してみましょう。

休みを合わせるということは、フリーランスだからこそ出来ることでもあります。必ずライバルがいるであろうことを意識して、相手が自分に絞ってくれるまでは積極的なアタックを心がけましょう。

結婚編

いよいよ「結婚を切り出したい」となってもなかなか踏み出せないフリーランスの方が多いのが現状です。そのため、フリーランスと付き合う女性の不安がネット上には溢れています。ですが、恋人関係から婚約へと進むためのポイントは2点だけです。

貴方からのプロポーズを待っている

意識調査の数字や体験談などで何度もお伝えしてきましたが「恋人としてあなたを支えてきた女性は、今更あなたがフリーランスだからということは大きな問題ではない」ということです。

相手は、あなたの仕事姿や仕事に対する気持ちを十分に知っているはずです。相手が求めているのは「あなたへの信頼」です。「いつまでたっても結婚は切り出さない」「本当の気持ちは言わない」「隠し事をする」では相手が不信感を抱いて当然です。「一緒にいてほしい」気持ちを素直に伝えましょう。

フリーランスの自分を信じる

フリーランスの方が一つ気を付けるべき点としては自分の仕事の行く先を見つめ、自信を持つこと」です。フリーランスという働き方が不安定なものというのはしょうがないことなのですが、働いている本人までふらふらしていたらせっかくのプロポーズも説得力がありません。

きちんとした目標をもって、楽しんで仕事に臨んでいれば、自然と相手もそれを応援したいと思ってくれるはずです。「自分はこの仕事で成功する。そのためにあなたに一緒にいてほしい。」と伝えましょう。

まとめ

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フリーランスの結婚事情について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。ご紹介をしてきて感じたことは、「結婚する上で、収入以上に相手への気持ちを重視する女性が多い」ということでした。共働きが増えている中、相手がフリーランスでも気にしない男女が増えています。家族の時間も取りやすいフリーランスという働き方は、結婚生活において理想の形となりえるのかもしれません。

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