フリーランスにとってファクタリングサービスは救いの神なのか
2021.08.12
事業が軌道に乗るまでは、案件を継続して獲得し続けることが重要です。しかし、それまでの間に突然の資金不足になってしまった場合には、「ファクタリングサービス」の利用がおすすめです。この記事では、事業が軌道に乗るまでに苦労する資金繰りについて、「ファクタリングサービス」を利用して得られる利点と、使いすぎによる注意点まで詳しく解説していきます。
1 そもそもファクタリングとは?
売掛債権を買い取ってもらうサービス
そもそもファクタリングサービスは、エンジニア側が依頼主へ請求した金額の売掛債権を買い取り、手数料を引いた分を早いタイミングで支払ってもらう仕組みのことを指します。
商品やサービスを提供した際、報酬として支払われる代金を後日受け取る場合があり、その代金を「売掛金」といいます。例えば、「今月に10万円分のサービスを提供し報酬が支払われるのが来月となる」ような場合、「10万円分の売掛金が発生している」、と会計上では扱われます。
この売掛金について、可能であれば早めに回収をしたいところですよね。フリーランスエンジニアの場合、売掛金の入金が2〜3ヶ月後となることもしばしばあります。
しかし、「入金予定までにキャッシュが不足してしまう…」そんな場合に便利なのがファクタリングサービスです。ファクタリングサービスの運用会社が、後日支払われる予定の「売掛金」を買い取り、支払われる予定期日よりも先にお金を振り込んでくれるので、事業が軌道になるまでのフリーランスエンジニアにとって、非常に頼もしいサービスなのです。
2社間の取引と3社間での取引がある
ファクタリングには2社間での取引と3社間での取引があります。2社間でのファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に譲渡したことが取引先に知られることはなく、売掛債権を所有している企業と、ファクタリング会社との2社間での取引がされます。
一方、3社間ファクタリングは、ファクタリングを実施する旨の通知が取引先へ届きます。つまり、依頼主である依頼発注者に「このエンジニアは資金難かもしれない」と思われる可能性があるため、エンジニアにとっては今後の取引を断られてしまうリスクとなります。
ファクタリングサービスの利点
ファクタリングサービスを使う利点は次の通りです。
融資が受けられない場合でも利用できる可能性が高い
売掛先企業の倒産リスクに備えられる
融資が受けられない場合でも利用できる可能性が高い
融資を受ける場合には、受けたい融資額に対する一定割合の自己資金額が必要になる上、返済能力を見極められる審査に時間が多くかかってしまいます。そんな時間とお金がかかる融資に対して、ファクタリングサービスは、比較的に審査がゆるく、融資に比べて急な資金不足にも対処しやすいというメリットがあります。
売掛先企業の倒産リスクに備えられる
取引先が万が一倒産してしまった場合、売掛債権を所持している企業が弁護士を通じて売掛金回収を行うなどのリスクがあります。しかし、売掛債権を売却するファクタリングでは、取引先が倒産してしまった場合には、ファクタリング会社が責任を負うことになります。
つまり、ファクタリングサービスを利用することによって、倒産による売掛金の未回収を防ぐことが可能になるのです。
資金不足に陥ってしまった際に、お金を借りる先を考えるのも重要ですが、債権回収を確実に行うこともまた重要となります。
ファクタリングを利用する際には注意点もある
ここまででファクタリングサービスの特徴を説明してきましたが、実は、フリーランスエンジニアの方同様に資金調達が重要となる、経営者や個人事業主の方でもファクタリングサービスを利用したことがある方はあまりいません。ファクタリングには短いスケジュールで資金調達ができるメリットがあります。それにもかかわらず、このように利用しない方が多いのはなぜでしょうか。
それは、ファクタリングサービスを利用する際には慎重に行わなければならないからです。
ファクタリングサービスを利用する際の注意点
主に、次の2点について注意しなければなりません。
手数料が取引金額に応じて増加してしまう
連続して利用すると苦しい状態になる
手数料が取引金額に応じて増加してしまう
注意点1つ目として、当然のことながらファクタリングの利用には手数料がかかります。この手数料は、ファクタリング会社の収益と、ファクタリング会社が負担するリスクに値する分を考慮して決められます。
ファクタリング会社によって手数料の金額は差があり、貸倒れのリスクによっても増減しますので、審査が終了してからでないと手数料の正確な金額は分かりません。ファクタリングサービスを使いすぎてしまい、想定以上の手数料に経費を使ってしまった結果、キャッシュ不足となってしまっては元も子もありません。
あくまで困窮した際の一時的な救済措置であって、本来であれば払う必要のない手数料が発生していることを念頭に置き、利用を検討することが重要です。
連続して利用すると苦しい状態になる
2つ目の注意点として挙げられるのが、ファクタリングサービスをつい「連続して利用する」ことです。
実際にファクタリングを利用した方への調査によると、「連続して利用せざるを得なくなる」と回答が3番目に多い結果となりました。
出典:ファクタリング(売掛債権譲渡)利用者への総合調査「実際にファクタリングを利用して、不満に思う点」(ファクタリング比較コンシェル)
予定していた期日よりも早く入金されることはファクタリングサービスのメリットですが、早めに入金されることに慣れてしまうと、ファクタリングサービスを利用しない元のサイクルに戻すことが困難になってしまいます。入金される予定だった月から前倒して入金しているわけですから、本来入金される予定だった月もまた苦しい状況が続いてしまいます。
このようなデメリットがあるため、ファクタリングサービスの利用には慎重な方が多いと考えられます。ファクタリングサービスを使いすぎてしまうと事業を軌道に乗せる際の弊害となってしまうリスクも鑑みて利用を検討しましょう。
注意して利用するための対策とは
これまで見たように、資金繰りが厳しい時期にすぐに資金調達ができるファクタリングサービスは非常に便利です。しかし、利用することに慣れてしまうことは、その都度にかかる手数料が増えることに繋がります。また、サイクルをもとに戻すことが困難になるため、利用には注意が必要です。つまり、使い方によっては神にも悪魔にもなり得てしまうのです。
このデメリット部分を解決する際にはどのように利用するのがベストなのでしょうか。我々は、エージェントサービスのファクタリングサービスを利用することが重要と考えております。
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さらに、 ファクタリングサービスを連続して利用し、苦しい状態になる前に第三者からのアドバイスを受けることもでき、リスクコントロールが可能となります。
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