お役立ち情報 コラム 【プロが解説】自身の仕事内容を把握できてないフリーランスエンジニアは年収が上がらない

【プロが解説】自身の仕事内容を把握できてないフリーランスエンジニアは年収が上がらない

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近年ではフリーランスエンジニアになりたい人が増えていますが、フリーランス白書2020のデータによるとフリーランスを志した理由で最も多いのは、「自分の裁量で仕事をするため」「働く時間/場所を自由にするため」など、自ら自由を望む声でした。

しかし、フリーランスになったからとはいえ、むしろ自由・幸福から遠ざかってしまっている人も多く見かけます。

リクルートワークス研究所のデータを見てみると、会社員と比べてフリーランスの生活満足度は若干低くなっています。

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参考:データで見る日本のフリーランス2020

このデータの通り、フリーランスになったからといって、必ずしも自由や幸福が得られるとは言えないようです。会社員時代と変わらない、もしくは悪くなる可能性だってあるのです。

しかし、諦めるのはまだ早く、フリーランスエンジニアになったことによって、自由気ままに働いている人が多いのも事実です。リクルートワークス研究所のデータを見ると、フリーランスエンジニアに該当するソフトウェア・インターネット関連技術者のうち30%以上は年収500万円以上であり、他のフリーランス職種と比べても最も年収が高いのです。

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参考:データで見る日本のフリーランス2020

ということは、フリーランスエンジニアはまだまだ稼げるチャンスがある業界だと言えそうですが、稼げるエンジニアさん、稼げないエンジニアさんの両方が存在し、必ずしも稼げるわけではないということは頭に入れておく必要があります。

当社で10年間、フリーランスエンジニアの方たちを見てきてわかってきたことは、案件を獲得できていない(稼げていない)エンジニアほど「フリーランスエンジニアの仕事内容」を理解できていない、ということです。

これは意外かと思われますが、稼げていないエンジニアほど、自分の仕事内容を感覚でしか理解できておらず、なかなかうまく年収が上がりにくいのです。

この記事では、フリーランスエンジニアの仕事内容とは具体的に何か、長年フリーランスエンジニアと関わってきた当社が解説していきます。

コードを書くだけがフリーランスエンジニアの仕事ではない

それでは始めに、フリーランスエンジニアの仕事内容に関して、大まかに理解していきましょう。当たり前のことから順に解説していきますが、フリーランスエンジニアはプログラミング領域以外にも様々な業務があります。具体的には下記のようなことまでは想像できるでしょう。

  • 自身のセルフブランディング・スキルシート記載

  • 案件受注までの営業活動

  • 依頼主との契約交渉

  • 契約書の締結

  • 依頼主とのクライアントワーク

  • 請求書の発行

  • 入金管理・経費精算・確定申告

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ここまではフリーランスで働く上で必須項目なので、自然と把握できているケースが多いでしょう。ですが、それぞれの項目を「把握している」と「理解して対策ができる」とでは大きく異なります。

そうです。ここでいう「仕事内容の理解」とは、それぞれの項目を知っているだけではなく、その中身を理解して正しい時間配分で行えているか、ということです。そしてこれらの項目を完璧に理解して業務を行うには膨大な経験値が必要です。

仕事内容を理解できてないとはどういうことか

では具体的に、仕事内容を理解していないとどうなるのか。今回は具体例も込みで解説していきましょう。

エンジニアではなく営業マンになってしまうパターン

前述で述べたように、フリーランスエンジニアはただ待っているだけでは案件が降りてきません。自分で案件を見つけることが必要です。そのため、最初に待っているのが「案件受注」という関門です。

実際にリクルートワークス研究所のデータを見てみると、フリーランスになるために重要なことは「生活資金を蓄えること」「受注先とコネクションを作ること」「コミュニケーション能力」をあげています。

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参考:データで見る日本のフリーランス2020

しかしここには落とし穴があるのです。ここで問いたいのですが、フリーランスエンジニアさんのゴールは「案件受注」でしょうか。おそらく違いますよね。

あくまでもフリーランスエンジニアは受注した案件に対して誠実に取り組み「仕事を終わらせて報酬を得る」ことがゴールですよね。

何が言いたいのかというと、フリーランスエンジニアの本業は「営業マン」ではない、ということです。「案件受注」が数多く取れるエンジニアがすごいわけではありません。価値の高い案件をこなして年収が高いエンジニアがすごいのです。

反対に案件を数多く受注できたとしても、抱えすぎてトラブルを起こす可能性も十分にあり得ます。特にフリーランスになりたての時は、ファイナンスに不安があるケースが多いので、「受注が数多く受注できる=すごい」という図式になりがちです。あくまでもフリーランスエンジニアは「エンジニア」なのであって「営業マン」ではない、ということは早めにインプットしておきましょう。

ファイナンス・契約処理が常に頭によぎってしまうエンジニア

次に多いのがファイナンス・契約処理が煩雑になってしまうパターンです。フリーランス白書2020によると、約36%の方が「経理などの庶務・バックオフィス作業が煩雑」になりがちだと答えています。

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しかしここでいう「煩雑」とはどういうことでしょうか。当社の経験則で解釈をすると、下記のようなことかと思われます。

  • そもそも契約書を締結していない。

  • 契約書の段階で製作物の定義や修正回数を握っていない。

  • 支払いサイトの交渉をしていない。

  • 経費精算のやり方がいまいちわかっていないので経費計上できない。

  • 入金が遅くて生活が困ったときにファクタリングサービスなどを検討しない。

このように「実際にわかっているけど忙しくてできていない」ケースが非常に多いのではないでしょうか。そのような場合は、エンジニアにも関わらず、常にファイナンス・契約処理などのバックオフィスで頭がいっぱいになってしまいます。

このような状態が常に続けば、エンジニア業務に集中することは非常に困難ですよね。

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エンジニアの仕事内容は「エンジニア業務」ですよね?

前述で述べたように、フリーランスエンジニアの仕事内容はコードを書くだけではなく、営業やバックオフィスなども含まれます。そして、これらの仕事内容は、対策を打たないとむしろ増えていくのです。

なぜかというと、これらの業務は不安が多いほど増え、失敗が多いほど同じく増える、のです。

例えば、ファイナンスに不安があれば営業活動が増えてしまいますし、契約トラブルが頻発すれば契約処理の時間が増えてしまいます。しかし、フリーランスエンジニアが本来行うべき業務は「依頼主のプロジェクトを完遂すること」と「エンジニアとしてスキルを上げる」の2点ですよね?

実際に「IT人材白書2020」の調査データによると、IT人材の40%近くが「業務が忙しく勉強時間が確保できない」と言及しています。

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再度お伝えしますが、フリーランスエンジニアは不安が募れば募るほど「営業活動」「バックオフィス業務」の時間が増えていく傾向にあります。

むしろ、これらの時間を減らした方が、依頼主との信頼関係を構築する時間が増えますし、勉強時間も増えていきます。したがって年収も上がりやすくなるのです。

フリーランスエンジニアが「エンジニア業務」の時間を増やすには

これまで、フリーランスエンジニアは不安が募れば募るほど、「営業活動」「バックオフィス業務」の時間が増えていき、本来やるべき「エンジニア業務」が減っていくことを述べていきました。

では、こういった事象を解決するにはどうすれば良いのでしょうか。当社の考え方としては、シンプルに無駄な不安をなくすことが重要と考えております。

「エンジニア業務」を増やすには、不安によって増えてしまう「営業活動」「バックオフィス業務」に関わることを減らせば良いですよね。だとしたらこれらの業務はプロにお任せするのが良いのではないでしょうか。

そこでおすすめなのが「フリエン」のサービスです。

「フリエン」の場合、案件紹介だけではなく、支払いサイトの相談や契約書の締結など、フリーランスとして働く上で「時間はかけたくないが、とても重要」な部分をプロが代行してくれます。

その結果、当社で関わっているフリーランスエンジニアの8割の方が実際に収入アップすることができています。なぜ、登録されたエンジニアの方たちが収入アップを実現できたのでしょうか?

これは、単純に仕事がなかった状態から仕事が見つかったというような話ではありません。

答えは、任せるべきところは然るべきところにお願いし、本来やるべき業務に専念する時間を作り出したことによって、依頼主との信頼関係を築くことができたからに他なりません。

フリーランスエンジニアは組織に属しません。ただでさえ1人で抱えがちなのです。その結果、本来求めていた「自由」が失われたら元も子もないでしょう。そんな時は「フリエン」に相談してみてはいかがでしょうか。

>>フリエンで案件を確認する

※新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、フリエンを運営するアン・コンサルティング株式会社では、WEB(Googlemeet、Zoomなど)ならびにお電話によるご面談(カウンセリング)をご案内差し上げております。

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