コラム一覧 信頼は「納品トラブル」で崩壊する!納期に遅れるエンジニアの共通点と対策を解説します

信頼は「納品トラブル」で崩壊する!納期に遅れるエンジニアの共通点と対策を解説します

フリーランスエンジニアとして仕事をしていく場合、開発だけをやっていれば良いわけではありません。仕事を獲得するところから、請求書などの経理関連のことまで、すべてが自分を起点に対処していく必要があります。中でも、トラブルが起こり信用をなくしてしまうのは致命的となります。特に「納品に関するトラブル」は、収入に強く結びつくため、事前に対策方法を持っておくことをお勧めします。

納品トラブルになるのは、「請け負った開発が期日までに完了していない」ことが挙げられますが、これ以外にも「請求書が遅れてしまった」ことでトラブルに発展するケースを、我々エンジニア専任コンサルタントとして多く見てきました。この「期日に間に合わない」ということは、フリーランスに限らず致命的です。なぜなら、依頼主との約束を破ってしまうことは契約違反になるためです。

フリーランスエンジニアは、自由な働き方が出来る分、責任も自分で取らなければなりません。中でも、「期日に間に合わない」ことは、依頼主からの信頼を一瞬で失ってしまいます。依頼主との信頼が崩れてしまうことは、フリーランスエンジニアとして避けなければ生き残っていけません。

期日に間に合わなくなった結果、さらなるトラブルを招くことになってしまわないように、事前にトラブル回避のツボを押さえていきたいところです。

そこで今回は、納品トラブルになるエンジニアの共通点と対策を詳しく解説していきます。これまでに納品トラブルの経験がないエンジニアの方も、今後の参考にしていただけると幸いです。

期日に間に合わないエンジニアの共通点

我々エンジニア専任コンサルタントが見てきた中で、期日に遅れてしまうフリーランスエンジニアの特徴には、期日ギリギリになってから「納期に間に合わない、やばい!」とようやく動き出すことが多いように見受けられます。納品に間に合わなかったり、請求書を出すのが遅れてしまうといった「期日に間に合わない」ことには原因があります。その理由として以下の5点が挙げられます。

1、スケジュールを確認していない

2、間に合うギリギリまで着手しない

3、効率化・自動化をしていない

4、依頼主の無茶な要求に応えてしまう

5、実力以上の案件を受けている

フリーランスは、雇用されているわけではありませんから労働基準法の適用外です。つまり、請け負った以上は依頼の条件を達成すること=期日に間に合うことは当たり前なのです。

上述の5点を見て分かるように、期日に間に合わない原因は、依頼主側が一方的に悪いわけではないということです。そして、期日に間に合わせることに対する責任感をフリーランスエンジニア側が持っていないことが、問題の根底にあります。順に詳しく見ていきましょう。

原因1:スケジュールを確認していない

期日に間に合わない場合の多くが、そもそもスケジュールを確認せず、納品日=締め切りだけを把握して進めているケースです。

チームで仕事をしている場合は、各工程をスケジュール通りに進めて連携を図ることがとても大切です。締め切りだけを把握していても、各工程の進め方を確認していなければ自分がボトルネックとなってしまいます。

1つの工程が遅れれば、全体のスケジュールが遅れることになるのです。複数の人物が関わっているプロジェクトの現場ではよくある問題です。常に周囲が動きやすくなるように、自分中心ではなく相手中心に進めるようにしましょう。

原因2:間に合うギリギリまで着手しない

次に、納期まで余裕があるからといって、ギリギリまで着手しないことで間に合わなくなっているケースです。例え意欲的な姿勢で、依頼主と良い関係を築けていても、納期に間に合わなければ水の泡です。

間に合う日の予測が出来るが故に、着手するのを後回しにしてしまうことが原因です。本来は事前に完成させて、バグの対処や最終確認を入念に行なっておくことが大切なのです。

ギリギリまで着手しなかった結果、期日が迫ってくると慌てて開発を進めることになります。予想通り進むことは少なく、予期せぬバグなどの修正で寝不足が続き、バグの原因も分からないまま期日になってしまう・・・そんなエンジニアの方を数多く見てきました。

期日間際になってから、依頼主にスケジュールの見直しを相談しても遅すぎるのです。仮に期日を延長してもらったとしても、無理矢理の修正では解決せず期日はどんどん過ぎていきます。

原因3:効率化・自動化をしていない

スケジュールを把握し、事前に着手していたとしても、効率化が出来ていないために案件が増え始めると忙しさから期日に間に合わなくなるケースも多く見られます。

忙しさから解放されない人に限って、毎回同じような作業を繰り返しています。仕事を進めながら、次からはもっと簡単にできる方法はないかを常に考えて対策しておくようにしましょう。

例えば、請求書の送付が遅れてしまうような場合です。最近では請求書も紙ではなくデータでやり取りを行うケースが増えており、メールで請求書の送付が完結することも多々あります。たかがメール一通かもしれませんが、メールの送信を遅らせてしまうこと=依頼主を待たせることになり迷惑が掛かります。まずは、こういった何度も繰り返す作業は自動化するなどで効率化していくようにしましょう。

小さなことが改善出来なければ、他も同様に遅れる癖がついてしまいます。メール一通の話でも納品と同じで、事前にスケジュールを確認して先に対応するように行動を変えるだけで忙しさも軽減されます。

他にも、効率化サービスなどの活用も大切です。以下の記事で詳しく解説しています。 >>フリーランスのための便利なWebツール

原因4:依頼主からの無茶な要求に応えてしまう

フリーランスという立場上、断りづらいことは分かります。時には無茶な要求にも応える必要はあるでしょう。ですが、プロとして事業を続けていくなら、何でも要求を聞くだけではなく、より良い形を提案して依頼を達成できることを優先しましょう。

当初の期日に間に合わせることは基本ですが、例えば依頼主からの急な要求に応えるのであれば、その都度スケジュールの見直しを提案するようにしましょう。

こういった話は、依頼主へしづらい内容です。ですが、フリーランスとして自分の責任でやるからには請け負った仕事を完了するまで無責任にしないように心掛けましょう。またその結果、依頼主からは「きちんと物事を進めてくれる人だな」というポジティブな印象を与えることになるため、結果的にあなたの信頼獲得にもつながっていきます。

原因5:実力以上の案件を受けている

スキル不足の影響で納品までを完遂できないという失敗は、アピールの上手いエンジニアの方に多い特徴です。成果物の納品が決まっている案件の場合は、仕事を獲得するのが上手くても完成させられなければ意味がありません。

実力が伴っていないと、スケジュールが想定通りに行かず、納品に間に合わなくなってしまうのです。良い実績も、悪い実績もあなたの成果となります。事業が軌道に乗るまでは、実力の範囲内で確実に完遂できる依頼を優先して良い実績を増やしましょう。

エンジニアの失敗例については、以下の記事で詳しく解説しています。 >>【人材会社が解説】フリーランスエンジニアで将来生き残るためには?

ここまでで、期日に間に合わないエンジニアに共通する点をお伝えしました。依頼主だけでなくエンジニア側にも問題があり、期日に間に合わないことが分かりました。ですが、この問題は普段の仕事の進め方や意識を変えていくだけで改善していくものばかりです。

特に「期日に間に合わない」原因の根底にあるのは、「スケジュール通りに進まない(進められない)」ことを改善しないままにしていることです。これを解決していくには、どういった行動をしていけば良いでしょうか?さっそく具体的な対策を解説していきます。

スケジュール通りに進めていくための対策とは?

「スケジュール通りに進まないから、スケジュールを見るようにしましょう。」という単純な話で、解決はできません。その行動の根本原因を対策していくことで着実に改善していきましょう。「期日に間に合わない」という原因の中でも、根底にある「スケジュール通りに進まない(進められない)」という問題を解決していくには、下記の対策がおすすめです。

1、納品日だけでなく各工程のスケジュールを把握する

2、遅れそうなら1秒でも早く日程調整の相談をする

3、作り込みよりも形にすることを優先する

4、契約内容を書面で明確に残しておく

順に詳しく解説していきます。

対策1:納品日だけでなく各工程のスケジュールを把握する

納品も同様です。「まだ間に合いそうだから良いか」と、なんとなくで考えるのではなく、各工程を分解し、想定したスケジュール内に収まっているかを随時確認して調整することを心掛けてください。1工程でも遅れれば、他の工程で調整するしかありません。早く気づくほどコントロールは簡単です。

納期がまだ先だからといって開発に着手するのがギリギリになってからでは、1工程でも遅れたらスケジュールをリカバリーするのも困難となり、最終的に納品遅延という自体に陥るような、崖っぷちの仕事の進め方は必ずやめましょう。あなた自身の報酬よりも、依頼主の多大な損失と信頼喪失から来る代償は計り知れないものとなります。

対策2:遅れそうなら1秒でも早く日程調整の相談をする

依頼主からの要件変更などが原因で納期を守ることが危ういと判明した時点で、事前に依頼主へスケジュールの見直しを打診すれば、トラブルにならず済んだかもしれません。むしろトラブルになりやすいケースとしては、エンジニア本人の判断で間に合うギリギリまで着手しないからこそ、期日に遅れたあとで依頼主へやっと相談するというケースも多く見てきました。期日に遅れてから依頼主へ相談したところで、今更予定の見直しや人員の追加などをする時間はありません。

この状況を作り出している自覚がある場合は、必ず期日以内に仕上げるという責任感を持つことを心掛けましょう。その意思があれば、自然と事前に日程調整の連絡をするようになるはずです。

対策3:作り込みよりも形にすることを優先する

時間が決まっているからこそ、1個ずつを完璧にするのではなく、時間内に形にする→余った時間でより良く調整するという流れを徹底しましょう。

先に細かな作り込みにこだわって、開発が進まなくなるフリーランスエンジニアの方を稀に見かけます。まずは、形にすることを優先して方向性の確認をしながら進めていく意識を持つのは大切です。

フリーランスエンジニアに求められるのは、「一生懸命に仕事に取り組む」ことではなく、「限られた時間内で開発の完成度を高める」ことであることを強く意識していきましょう。また、「最高品質のものに仕上げる」ことも大切ですが、最優先ではない点も忘れないでください。

対策4:契約内容を書面で明確に残しておく

納品トラブルにならないためには、契約内容を明確に紙面に記載しておくことも大切です。

契約は口頭でも成立するため、依頼主と口頭だけでしか契約していないことで、トラブルに巻き込まれるケースはよくあります。実際、フリーランス協会が調査した「フリーランス白書2020」によれば「トラブル発生時の契約締結手段」は、口頭での契約が2人に1人という結果が出ています。

プロとしての視点でも、契約書によって明確にすることは誠実さのアピールにもなります。そして、責任を持つことを忘れないでください。契約書に可視化して明確にしておくことはあなた自身を守ることにもなります。

●口頭契約でも、何度も条件を聞いたから・・・

 →「契約書を書面で残すのは面倒だ。」

●口頭契約だったとしても、失注したくないから・・・

 →「契約書を書面で残してほしいと言いづらい。」

などと思ってしまうかもしれません。それは契約書が、あなたにとってどんなメリットがあるかを理解していないからかもしれません。いずれにせよ、依頼主と共通認識を持つ意味で書面に可視化することは徹底しておくようにしましょう。

以下の記事で、契約書の見るべきポイントを解説しています。

>>【ポイント解説】フリーエンジニアの契約トラブル解決方法と業務委託契約の注意点をエンジニア専任コンサルタントが解説

ここまでで、スケジュール通りに進めるための具体的な改善方法をお伝えしました。納期を守るための一歩として、まずは「スケジュールの把握」「計画的な物事の進め方」の2つが出来ていれば大きな問題にはならないと思います。すぐにでも実践していきましょう。

また、大切なことを先にお伝えしておきます。期日に間に合わないことで依頼主からの信頼を失うことは、報酬が貰えないことよりも致命的だということです。なぜだと思いますか?詳しく見ていきましょう。

無報酬よりも信頼崩壊が致命的

フリーランスエンジニアが「期日に間に合わない=報酬を貰えない」といった程度に考えていたとしても、依頼主側はスケジュールの大幅な見直しによって多大な損失になってしまうのです。例えばプレスリリースを既に打っていた場合、期日に間に合わなければプレスリリースや広告に掛ける時間、手間、コストが余計に掛かります。

あなたにとってはあくまで1つの開発プロジェクトかもしれませんが、企業にとっては会社全体として動いているプロジェクトになってくることをしっかりと認識してください。プロとして仕事を請け負うからには、その自覚を持って業務に臨まないと、結果的に納期に間に合わないといったようなトラブルに見舞われ、最悪な場合は損害賠償を請求されるといったような事態に陥る可能性もあります。つまりは「納期に遅れて報酬を貰えない」だけではなく「相手からの信頼も失う」ことにつながります。この「信頼を失う」という点は、報酬が貰えないことよりも致命的な損失なのです。

フリーランスエンジニアで、自由な働き方を手に入れて安定しているエンジニアの方の多くは、期日に遅れないため必死になってでも依頼達成を優先します。納品日=締め切りまでに、徹夜、外注などあらゆる手段を駆使して間に合わせるという責任感を持つことは必須です。

なぜなら、依頼達成を優先するエンジニアの方には、依頼達成による信頼の構築が「未来の大きな利益」であることを分かっているからです。何よりもプロとしての自覚があるからです。

コンスタントに納期を守り続けることで、依頼主から信頼を得て紹介が得られるかもしれません。次の開発が決定して、再度依頼を貰える場合もあります。他にも、保守運用などで継続して依頼があるかもしれません。しかしこれらも「依頼主からの信頼」を得られなかった時点で、水の泡となってしまいます。

期日に間に合わず、納品が出来なかったことで依頼主からの信頼を失うくらいなら、自分を高く売り込もうとせず、前もって辞退する判断をするのもプロとして必要な力です。依頼主からの信頼を得ることは、フリーランスエンジニアが事業を軌道に乗せて安定させていく上で、もっとも大切なことではないでしょうか。

では、その「依頼主からの信頼」を得るためには、どうすれば良いでしょう?それを今から解説していきます。

依頼主の信頼を得るためには?

依頼主から信頼されるためには、ここまでにお伝えした行動に加えて「失敗を繰り返さない」「改善を繰り返す」ことを特に意識して依頼主と接していくようにしましょう。

当然ですが、一度失敗したことは何度も繰り返さないということが信頼を得るポイントです。これは会社員でもプライベートでも同じことです。何度も同じ失敗を繰り返すのは、1回の失敗から何も学ばず次に活かせていないからです。こういった行動は一貫してしまうものです。開発においては、同じエラーを何度も繰り返すということです。あなたが依頼主側だとして、そんな人に依頼をしたいとは思わないのではないでしょうか?

失敗は誰しも起こりうることです。その失敗を踏まえて、必ず「なぜ失敗が起こり、どう対策するか」+「失敗を糧に次へ実行に移すこと」を心掛けるようにしましょう。フリーランスは、上述のような失敗があっても誰も指摘してくれません。あなた自身で気づいて対策していくしかないのです。

フリーランスエンジニアは、本業の開発に加えて「案件の獲得」「税務処理」など、考えることが多岐に渡ります。忙しさから、開発を計画的に進めることは難しい

かもしれません。そんな時でも、エージェントなどの外部サービスを上手く活用することで、営業活動などの手間や不安は軽減できます。

日々、あなたが開発に専念できる環境を整える改善を、怠らないようにしてください。

エージェントを活用して開発に専念するのも大切

納品トラブルにならないための対策をお伝えしましたが、エージェントを上手く活用することも大きな助けとなってくれるはずです。営業活動を代行してもらい開発に専念することで時間の確保が可能です。それだけではありません。トラブル回避といった面から、エージェントサービスを活用することで、あなたが安心して開発を進めていけるサポートが可能です。

我々の提供するエージェントサービス「フリエン」においても、ここまでにお伝えしたような条件交渉といった案件獲得の面だけでなく、トラブル回避、資金繰りサポートにも力を入れています。エージェントサービスの価値を知って、上手く活用してみてください。

エージェントサービスについては以下の記事で詳しく解説しています。 >>フリーランスエンジニアのエージェントなんて全部同じ?いいえ違います。その理由を解説します

資金繰りサポートについては以下の記事で詳しく解説しています。 >>【軌道に乗せる】フリーエンジニアはエージェント会社のファクタリングで資金繰り対策をしよう

開発案件は、下記ページで随時公開しています。 >>IT案件・求人を探す|「フリエン」新着案件一覧

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