お役立ち情報 コラム 稼げないエンジニアが陥りやすい悪循環を人材会社が解説

稼げないエンジニアが陥りやすい悪循環を人材会社が解説

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近年ではフリーランスエンジニアになりたい人が増えてきました。当社では様々なフリーランスエンジニアと対面する機会が多いのですが、やはりみなさんが気にするのは、「フリーランスエンジニアとして働いて稼げるのか」という相談が多いです。

フリーランス白書2020のデータでも顕著ですが、フリーランスを志す27%以上の方は「収入を増やすため」と答えています。

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しかし現実はそう甘くなく、うまく稼ぐことができないエンジニアさんがいるのも事実です。こちらもフリーランス白書2020のデータですが、フリーランスを続けていく中で最も障害になっているのは「収入の不安定性」でした。そう答えた方はフリーランス全体のおよそ55%にも及びます。

このことからわかるように、フリーランスで働く方には「うまく稼げている方」と「稼げていない方」が両方います。そして当社でわかってきたことは「稼げている方」「稼げていない方」にはそれぞれ特徴があるということです。特に稼げていない方はフリーランス特有の悪循環にはまるケースが多いこともわかってきました。

ではその悪循環とは何か。今回は10年間フリーランスエンジニアと携わってきたエージェントとしての目線で解説していきます。

お金を稼げていないフリーランスエンジニアにはある程度特徴がある

それではまず「お金を稼ぎにくいエンジニアの特徴」から述べていきましょう。まず結論からお伝えすると下記のような特徴を持っています。

  • 依頼主とのコミュニケーションが得意ではない

  • エンジニアスキルを磨く方向性を間違っている、またスキルを磨く時間を確保していない

  • ファイナンス・契約などバックオフィスが苦手

では順番に解説していきましょう。

依頼主とのコミュニケーションが得意ではない

まず特徴に挙げられるのは「依頼主とのコミュニケーション」の部分です。特に苦手な方に顕著なのですが、そもそも「依頼主とのコミュニケーション」とは何を指すのか、がわかっていないケースが目立ちます。

では具体的に「依頼主とのコミュニケーション」とは何を指すのか。主に下記のようなコミュニケーションです。

  • 案件のお話をいただく時のコミュニケーション

  • 案件単価・条件を交渉するときのコミュニケーション

  • 契約時のコミュニケーション

  • 実働開始中のコミュニケーション

  • 関わった案件の成果・評価を測る際のコミュニケーション

  • 解約時のコミュニケーション

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いかがでしょうか。

この記事を読んでいる読者の方に伺いたいのは、どのコミュニケーションが得意で、どのコミュニケーションが苦手でしょう?

今回このパートでお伝えしたいのが、依頼主と発生するこれらのコミュニケーションは、それぞれ得意・不得意がある、ということ。

2つ具体例を出していきましょう。

得意先との信頼関係を築くのが上手なエンジニア

「実働開始中のコミュニケーション」「関わった案件の成果・評価を測るコミュニケーション」が得意な方は、得意先との信頼関係を築くのが上手なエンジニアさんかと思います。

しかしそのようなエンジニアさんは、案件を取りに行く動きが苦手なケースが多いのです。また、実働に集中しすぎることによって、いざ案件がなくなった時に困るタイプのエンジニアさんでもあります。

確かに依頼主との信頼関係をアップさせる動きは大切ですが、案件がなくなってしまったら生活することができません。実際にフリーランス白書2020のデータによると、約63%の方々が「自分を売る力(セルフブランディング)」に課題を抱えていました。

自分を高く売りすぎてしまう期待値調整が苦手なエンジニア

反対の具体例も出しておきましょう。今度は依頼主と卒なくコミュニケーションができ、「自分を売る力(セルフブランディング)」もある程度得意なパターンです。自身で積極的にSNSやブログを立ち上げてマーケティング活動ができるタイプのエンジニアさんです。

一見すると案件獲得に困らないイメージですが、実はこのパターンのエンジニアさんが最も危険なのです。なぜかというと、このパターンのエンジニアさんは、案件受注後になって工数調整が効かず、依頼主との信頼を落としてしまうケースが非常に多いのです。

実際にフリーランス白書2020を見てみると、フリーランスで働く方の75%が平均で3社以上と当時に取引が発生しています。その場合難しいのが各案件ごとの時間配分をどう組み立てるか。

またこのようにセルフブランディングが上手な方は、セルフブランディング用の時間もかかりますし、リード獲得後のコミュニケーションも自ら行う必要があります。

そうなると各案件が回らなくなるのも想像できるでしょう。大事なことですが、年収を上げていくには顧客との信頼関係を積み上げることが不可欠です。一件セルフブランディングが上手なことはいいように思えますが、その分依頼主と関わる時間が減るので、危険な側面もあるのです。

このような形で後悔してしまうのはパターンに関しては別の記事でまとめていますのでもしよかったら読んでみてください。

>>【人材会社が解説】フリーランスエンジニアで後悔しない方法

いかがでしたでしょうか。

前述したように「依頼主とのコミュニケーション」とはいっても様々なコミュニケーションがあります。そしてそれぞれ得意・不得意があります。稼げないエンジニアにならないためにもまずは、どのようなコミュニケーションが存在するのか、を把握することから始めましょう。

エンジニアスキルを磨く方向性を間違っている、またスキルを磨く時間を確保していない

次に稼げないエンジニアの特徴は「エンジニアスキルを磨く方向性を間違っている、またスキルを磨く時間を確保していない。」という点です。

具体的にどういうことか見ていきましょう。

スキルを磨く方向性が間違っていないか

参考までにメルカリ社が運営しているmerucanの記事を見て見ましょう。

ここではtrategy and Managementチームのマネージャーである原田氏と、一緒に働くことになるメルカリCTO名村氏が、一緒に働きたい仲間について言及しています。

参考:メルカリCTOとともに「Go Bold」な開発組織をつくる戦略チームの現在地 #今メルカリが一緒に働きたい仲間

エンジニア組織に関わるチームなので、他の会社のエンジニア組織運営への興味・関心も大事。「開発をバリバリやっていきたい」「サービスを世に届けたい」というよりも、そういったことを実現できるエンジニア組織への興味はあったほうがいい。

何が言いたいのかというと、フリーランスエンジニアとして働く上で大切なのが、言語などのスキルセットだけではなく、「プロジェクトや組織全体を見る力」「組織運営を見る能力」だということです。

もちろん、エンジニア言語の習得は年収を上げる上で重要なポイントですし、フリエンでは仕様書を見てプログラミングを行う仕事もたくさんあります。しかしそういった仕事ばかりを受注してしまうと、結局年収が伸び悩むケースもあるのです。理由は単純で、全体を把握する必要がある仕事ほど責任領域も大きいし、案件も高単価だから。

このように、スキルを磨くだけではなく「組織」「経営」「プロジェクト管理」の勉強も一緒に行う必要があるでしょう。

スキルを磨く時間を確保しているか

また多いのがスキルを磨く時間を確保していないパターン。フリーランス白書2020によるとフリーランス全体の43%の方が「スキル向上に不安」と回答しています。

フリーランスで働く上で特に難しいのが、案件獲得・案件稼働時間・勉強時間・バックオフィス業務を両立させることです。特に忙しくない場合は勉強時間も確保しようとするのですが、忙しくなればなるほど、真っ先に後回しになってしまうのが「勉強時間」です。

しかし、長期的にお金を稼ぐ上で大切なのは、前述したように「スキルアップ」も大事な要素です。稼げないエンジニアさんほど、案件やコミュニケーションに躍起になってしまいお金が稼げなくなるパターンが多い印象です。

エンジニアがスキルアップのために時間を確保する方法に関して下記の記事でもまとめていますのでもしよかったら読んでみてください。

>>【人材会社が解説】フリーランスエンジニアがスキルを上げる上で大切なこと

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ファイナンス・契約などバックオフィスが苦手

最後に稼げないエンジニアの特徴に多いのが、ファイナンス・契約などバックオフィスが苦手なケースです。昨今では会計ソフトや契約書の管理ツールが進化しており、フリーランスの方でも簡単に契約書・請求書の作成ができるようになってきました。

しかし皆さんは下記の事象が生まれた時、どのように対処しますでしょうか。

  • 依頼主に請求書を出したが、期限通りに振り込みがされなかった。

  • 案件受注前に契約書を締結しておらず、納品をしたところ「この内容だと受注できない」と言われてしまった。

  • ファイナンスに失敗して、生活費がそこをつきそう。

何が言いたいのかというとファイナンス・契約関連が苦手だとこれらの処理がうまくできません。またこれらのトラブルの怖いところは「時間が奪われる」こと。すなわち他の案件にも支障が出るのです。

実際にフリーランス白書2020によるとフリーランスの約50%が何かしらの契約トラブルを経験しています。

そして毎回トラブルが続くと、他の案件を行う時間が削がれてしまう⇨また期限通りに納品できない⇨信頼を失ってしまう⇨勉強する時間も確保できない⇨という循環に入ってしまうのです。

悪循環をまとめるとこのような傾向だった

いかがでしたでしょうか。

具体的に稼げないエンジニアさんの特徴を述べてきましたがまとめると下記のような悪循環です。

●依頼主とのコミュニケーションを間違える

→案件でトラブルを引き起こす

→バックオフィスに詳しくないので焦って調べる

→他の案件に影響が出る。

→関わっている案件全てに迷惑がかかる。

→時間が奪われてエンジニアスキルを磨く時間が取れない。

→年収が上がらない。

●特定の案件に集中しすぎる

→解約を告げられる。

→ファイナンスに失敗して生活に困る。

→焦って営業を開始する。

→低単価の案件を受注するようになる。

→年収が上がらない。

このように年収が上がりにくい=稼げないエンジニアさんは、特段、エンジニアスキル不足だけが原因ではないのです。様々な要素が噛み合って「稼げないエンジニア」になってしまうのです。

稼げないエンジニアに共通する性格とは

ではなぜこのような悪循環になってしまうのでしょう。またこの悪循環をどうやったら解決できるのでしょう。当社なりに解決に向けての結論があるのですが、それは至ってシンプルです。

それは「1人で抱え込むな、1人で解決しようとするな」です。

当社なりに稼げないエンジニアさんの特徴を見てみたのですが、稼げないエンジニアさんほど、トラブルが起きた時に相談するのが苦手な傾向にあります。要は全てを自分1人で解決できると思い込んでしまうのです。

反対に稼げているエンジニアさんほど、自分が本来やるべき時間の確保が上手な印象があります。このようなエンジニアさんは、自身のスキルが上がる見込みがある案件を、勉強時間を考慮した上で上手に交渉しますし、契約トラブルも少ないため、無駄な時間ロスが少ないのです。

稼げるエンジニアさんほどスキルが高い印象があると思いますが、実は違うのです。稼げるエンジニアさんほどスキルや経験値を上げるための時間の確保が上手なのです。

1人で抱え込む前にぜひフリエンに相談してみてください

以上、「稼げているエンジニア」「稼げていないエンジニア」の特徴と、特に稼げていないエンジニアに起こる、フリーランス特有の悪循環について解説していきました。

お伝えしたように「稼げていないエンジニア」ほど、トラブルが起きた時に相談するのが苦手です。ではそのような方は誰に相談すれば良いでしょうか。

せっかくなら当社で扱っている「フリエン」に相談してみてはいかがでしょうか。

これまでに述べたように、年収が上がりにくい=稼げないエンジニアさんは、特段、エンジニアスキル不足だけが原因ではないのです。様々な要素が噛み合って「稼げないエンジニア」になってしまいます。

なのでファイナンス・法律・営業・エンジニア事情のそれぞれに詳しい人に相談するよりも、包括的に知っている人に相談する方が適切ではないでしょうか。

「フリエン」のエージェントはエンジニア事情や営業代行の側面はもちろんのこと、「フリエンペイ」によるファイナンス・支払いサイトの調整から、案件受注前の契約交渉に至るまでサポートが可能です。

「フリーランス特有の悪循環にはまる前に、1人で抱え込まないでぜひ相談してみて欲しい」

当社としても万全の状態で相談させていただきます。

ぜひ気になる方はフリエンの案件詳細ページをご覧ください。

>>フリエンで案件を確認する

※新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、フリエンを運営するアン・コンサルティング株式会社では、WEB(Googlemeet、Zoomなど)ならびにお電話によるご面談(カウンセリング)をご案内差し上げております。

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