2016.09.12技術

SAPとは?|SAPシステム導入の5つのメリットと8つの領域

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
F0027af3 47e5 4b1c a1c9 ce52567c9b09
SAPとは、ドイツにあるSAP社が出している企業の業務を効率良くするためのERPパッケージの名称です。SAPシステムの詳しい内容に入る前に、ERPパッケージについて簡単にご紹介します。ERPパッケージとは、企業の経営資源などを有効に活用し、経営関係を効率化するために、基幹業務を部門ごとではなく総合的に管理するためのソフトウェアパッケージです。人事や会計などのデータを管理・バックアップし、各部門に分けられたデータを集めて統合し、相互に参照・利用や保守点検などを行うことができます。
 
ERPパッケージは、他に「業務統合パッケージ」や「統合基幹業務システム」などの名称がありますが全て同じものになります。企業の業種や規模などにより数種類あるERPパッケージから選択する必要がありますが、今回はその中の1つであるSAPシステムの導入の5つのメリットと、8つの領域についてご紹介します。 

 
10,000件以上の案件から希望の案件をご紹介!

未公開案件も多数ありますので「まずは相談したい。」という方もお気軽に登録ください。
 
Banner free wide 037b570405fddeb419957475d18a005501589cadc55bfe73d5000335887322fd
【目次】
SAPとは|5つの特徴とSAPエンジニアの仕事内容
SAPはERPパッケージの1つ
SAPの5つのメリット
SAPエンジニアは導入コンサルが多い
4つのモジュールと8つの領域
SAPシステムのエンジニアの需要
20万社以上の企業がSAPシステムを導入している
新たな導入・運用をする企業が多いがエンジニアは不足
高いシェアと実績があるからこそSAPはなくならない
SAPシステムエンジニアが取得すべき資格
SAP認定コンサルタント資格
PMP
SAPエンジニアの平均年収と案件・仕事例
SAPエンジニアの平均年収
”フリエン”に掲載されているSAP案件
まとめ 
 
 

SAPとは|5つの特徴とSAPエンジニアの仕事内容

 
SAPは、ドイツにあるSAP社が出しているパッケージの名称です。「システム分析とプログラム開発」の意味を持つドイツ語から付けられ、1992年には日本法人であるSAPジャパンが設立されました。日本では2010年に急成長したSAPですが、実際にはどういうものでしょうか。
 

SAPはERPパッケージの1つ

SAPは、ERPパッケージの1つで、SAP社によって開発されたパッケージになります。企業の業務を効率良くするためのサポートだけではなく、各部門ごとに分けられたデータを統合し、管理します。
 
サポート範囲は、受注・販売管理、在庫管理、生産管理、財務管理といった基幹業務から、人事給与、経費精算、固定資産、プロジェクト管理、管理会計、顧客管理、予算管理までの幅広い範囲になります。リアルタイムでデータを集めることが出来るため、常に最新の情報を管理することができます。
 
一番有名なSAPは”SAP R/2”ですが、すでに販売終了しており、2016年現在では”SAP ERP”という製品です。
 
SAP以外のERPパッケージ
日本でSAP以外のERPパッケージというと、Oracle EBS(オラクル社)、People Soft Enterprise(オラクル社)、Company(ワークスアプリケーション社)などがあります。どれも企業の業務を効率化させるために必要なパッケージになります。
 

複数のシステムが存在する

SAPは、サポートする範囲により複数のシステムが存在します。範囲ごとに違うシステムに関しては後ほど詳しくご説明しますが、それぞれの範囲によって専任のエンジニアがつきます。また、サポート範囲を指定することによって、スク数あるシステムの中から、どれを導入するかを選ぶこともできます。
 

SAPの5つのメリット

複数あるERPパッケージの中から、SAPを選ぶ理由は何でしょうか。それは、5つの大きなメリットがあるからです。
 
・高いシェア
・業務効率化
30種以上の言語でサポート
・動作環境を選ばない
・コスト削減
 
一体どういうメリットなのか、詳しく掘り下げてご紹介していきます。
 
・高いシェア
SAPは世界で25,000社以上(57%)の高いシェア率を誇ります。もちろん、日本でも1,300社以上(49%)のシェアを誇り、他のERPパッケージを抑えて高評価を頂いています。こうした高いシェアと認知度、信頼度からもSAPは40年以上も親しまれています。
 
・業務効率化
全基幹業務をリアルタイムで情報連携・管理を実現し、書く部門や拠点でのデータを統合することができるため、業務に関する時間を大幅に削ることが可能です。複数のシステムで構成されているSAPだからこそ、業務の簡略化・効率化に加え、スピード経営を行うことができます。また、すでに導入している企業の成功例や業務プロセスを取り入れることができ、業務改革や標準化としても利用出来ます。
 
30種以上の言語でサポート
SAPは全世界で親しまれており、30種類以上の言語でサポートされています。その為、様々な国で使用することが可能です。
そのため、海外との連携も行いやすく、海外に拠点がある企業でも業務統一を行うことが可能です。他にも、近年騒がれている「国際会計基準」の対応も各国特有の税制度や商制度に対応した機能が付属しており、制度への移行も出来ます。
 
・動作環境を選ばない
SAPはハードウェアやOSなど、主要なオープンソースに対応しているため、動作環境に依存せずに、企業に合った環境で導入することができます。
 
・コスト削減
SAPはすでに出来上がっているパッケージソフトのため、少しの開発とパラメーター設定などの機能選択で使用することができます。また、各部門で集計していたデータを統合し、リアルタイムで管理できるため、人件費などの費用も大幅に削減することが可能です。
 
このような特徴があるSAPですが、一番大きな導入理由は、知名度と信用度にあります。海外では「ERPパッケージ=SAP」という方程式が出来上がっている国もあるくらい、SAPの人気が高いです。
 

デメリット

逆にデメリットはどういうものがあるのでしょうか。
・導入費用が高額
・機能が豊富で逆にわかりにくい
大きなデメリットは上記の2点です。導入費用は特に高価です。導入費用の中には、ライセンス費・導入エンジニアの人件費も含まれており、膨大なお金が動きます。中小企業用向けの安価なコースもありますが、規模が少なくなった分の費用が安くなっただけで、高額なお金には変わりありません。長期的な使用を検討していない企業は、導入を今一度考えてください。
 

SAPエンジニアは導入コンサルが多い

SAPエンジニアの仕事で一番多い内容は、”SAP導入コンサル”です。導入コンサルとは、企業にSAPシステムを新しく入れる際の導入前の業務分析・改善提案から導入支援・コンサル、導入後の業務改善などを一貫にして行います。専門のSAPコンサルエンジニアが必要となるため、SAP関係の仕事内容はコンサルが多くなっています。
 

開発はABAPエンジニア

SAPシステム自体の開発は、”ABAP”と呼ばれる専用言語を使用するエンジニアです。その為、SAPエンジニアと分けられて、”ABAPエンジニア”、” ABAPer”と呼ばれることが多いです。
 
また、ABAPを使用する際は「テーブル」というデーターベースシステムを用いるため、一緒にSQLを使用することが多いです。
 

4つのモジュールと8つの領域

SAPは複数の機能を担当するモジュール群で構成されており、4つのモジュールと、さらに細かく分けて8つの領域というものが存在します。領域は、モジュールをさらに担当する項目に分けているものになります。
 

会計モジュール

FI:財務会計】
外部会計や制度会計のモジュールです。他のSAPモジュールで発生したデータがFIモジュールに集約されるため、”中核モジュール”と言われることがあります。ExcelからSAPへのデータ入力・SAPデータ・アップロード作業を自動化することができるため、かなりの業務効率が改善されます。
 
CO:管理会計
内部会計を担当するモジュールです。COの情報によって、企業全体のプロセスにおける調整・管理・最適化が容易になる目的があります。
 

ロジスティック・モジュール

SD:販売管理】
販売管理を担当するモジュールで、FIに続いて”中核モジュール”になります。関連データ入力に、Winshuttleソフトウェアを利用して自動化するのに最適です。導入した企業の成功例で多くの声が上がる部分の1つで、後続プロセスへのデータを自動に供給し、業務効率の大幅アップに繋がります。
 
MM:在庫管理】
購買管理を担当するモジュールで、データ管理はWinshuttleソフトウェアを使用します。品目マスタ・商品マスタ部品表の登録・メインテナンスは最も使用度が高い項目になります。一般的に、最低でも20以上の異なった画面の100以上のフィールドにデータを入力しなければいけないため、手入力を中心とした作業で誤りが発生しやすいモジュールです。
 

人事モジュール

HR:人事管理】
人事管理を担当するモジュールで、採用から退職までの従業員のライフサイクルのすべてを管理します。内容は、リクルーティング・トレーニング・転勤・職務記述書・ロール・報酬・契約・時間・職種(部署)の変更が含まれています。データの多くはExcel等のスプレッドシートで作成・送付されています。これらを自動的にロードし、管理できるためコスト削減において大きなメリットとなります。
 

その他のモジュール

PP:生産管理】
生産管理のモジュールで、詳細計画とセットになっていることが多いです。内製・外部調達の提案登録、リソース計画、オーダー日時の最適化を行い計画します。リードタイムの短縮化、時間納入履行の向上、処理能力の向上・在庫コストの削減で活躍するモジュールです。
 
PS:プロジェクト管理】
プロジェクト管理のモジュールで、プロジェクトが効率よく時間・予算通りに実行されるかなどのプロジェクトに関わる全ての責任者になります。WBS(作業項目)からプロジェクトを定義し、他のSAPモジュールから統合されたデータをリアルタイムで集計して、実績を洗い出したりもします。
 
PM:プラント保全】
プラント保全(生産整備保全)を担当するモジュールで、機能場所の登録・変更や整備マスタなどを行います。基本的には保全業務の計画の文書化とサポート、長期的な保全履歴の照合を行います。現行の指図についての計画業務の迅速化というメリットがあります。
 

SAPシステムのエンジニアの需要

 
日本でも20年以上の歴史を持つSAPのエンジニアですが、年々SAP希望者が減少している傾向にあります。これは、日本自体の人口の少子高齢化もあり、エンジニア自体の不足のせいでもあります。そんなエンジニア不足ですが、SAPシステムのエンジニアの需要はあるのでしょうか。
 

20万社以上の企業がSAPシステムを導入している

全世界で20万社以上(2015年末時点)の企業がSAPを導入しており、日本でも2,000社以上の企業が導入しています。長い歴史と高いシェアのおかげで、顧客数が多く、導入している企業も増え続けているうえ、顧客のニーズを取り入れた中小企業用や短期導入サービスなど、新たなサービスも取り入れています。
 
また、高いシェアだけではなく、30種類以上の言語でサポートされている点も、全世界で愛される理由の1つです。やはり世界共通語の英語だけでは、翻訳の差異で正しい導入が出来ない場合もあります。少しでも失敗しないためにも、母国語が対応しているシステムを選ぶこと重要視されているため、多くの企業がSAPシステムを導入しています。
 
このような高いシェアと30種類以上の言語サポートがあるおかげでSAPはまだまだ市場から無くなることもなく、将来性もあります。
 

新たな導入・運用をする企業が多いがエンジニアは不足

2016年8月現在では、日本全体の40%近くの企業がSAPを導入しており、今後も増加する傾向です。人材・モノ・お金・情報の企業における4大要素の統合的な管理が出来るSAPだからこそ、資源を有効かつ効率的にできるSAPだからこそ、需要が増え続けています。
 
しかし、エンジニア自体の不足なうえ、SAPエンジニアは専門知識が必要となってくるため、他のIT技術よりさらにエンジニアが不足しています。仕事はあるが、技術者がいないという状況が続いています。
 

SAPシステムエンジニアは専任しかいないので希望者も少ない

SAPシステムエンジニアは、モジュールや領域ごとに専任が分かれており、それぞれの専門知識・経験が必要となってきます。そのため、他のエンジニアやコンサルの人ではなくSAPシステム専任のエンジニアが必要となってきます。しかし、SAPに特化してしまうと、他のキャリアへの広がりがないため、SAP希望のエンジニアも少なくなっています。
 

エンジニアが少なく専門職だからこそ収入が高い

しかし、エンジニアが少ないため、SAP専任の専門職の案件は他のコンサルなどの案件より収入が高くなっています。特に2種類以上の導入を経験している人、もしくは1つの領域の経験が5年以上あるベテランエンジニアの収入が高い傾向にあります。さらに、コンサルファーム出身の場合はプラスになる可能性もあります。
 

高いシェアと実績があるからこそSAPはなくならない

全世界で20万社以上、日本でも2,000社以上の企業が導入しているSAPシステムですが、高いシェアと導入成功の実績があるからこそ、まだまだ無くなりません。むしろ、資源を有効かつ効率的にできるSAPシステムの需要は増えております。
 
エンジニアのための情報サイト”フリエン”を運営している弊社では、特にFIとMMの領域の案件が増加傾向にあります。運営だけではなく、新規導入の仕事も増えてきていますので、SAPシステムの需要はまだまだあります。
 

SAPシステムエンジニアが取得すべき資格


資格試験は、経験が豊富な方は取得する必要がありませんが、SAP認定資格は全世界共通のため、取得しておいた方が有利な場合が多いです。少し費用がお高めな資格が多いため、取得するかしないかは、ご自身でご選択ください。
 

SAP認定コンサルタント資格

SAP認定コンサルタント資格
 
費用:約52,500円
 
出題形式:単一選択問題、複数選択問題、正誤選択問題の3種類
 
内容:多くの種類がありますが、大きく分けてアプリケーションコンサルタント(会計・人事などの企業業務プロセス)、テクノロジーコンサルタント(導入プロジェクトのシステム管理、技術的なアドバイス)、デベロップメントコンサルタント(ツールや開発手法などの開発ニーズ)の3つに分けられます。
 
その他:資格名称を業務上の書類、名刺上に付加することが可能です。(認定情報はSAPのデータベース上に登録され管理されています。)また、日本では100か所以上の試験会場があり、2012年よりは多少難易度も下がっています。
 

PMP  

PMP
コース:PMP
受験料:555ドル(日本円で約60,000円)
PMPに関しましては、「職種別フリーランスが習得すべき資格と効率的な勉強方法」のコラムをご参考ください。
 
 

SAPエンジニアの平均年収と案件・仕事例

 
SAPシステムの導入の仕事は、一貫して行うため2、3年ほどの長期期間になります。その為、1か所の現場で長く働くことが多いです。長く安定したい方向きの仕事でもあります。そんなSAPエンジニアの実態を少しご紹介いたします。
 

SAPエンジニアの平均年収

SAPエンジニアの平均年収ですが、領域や経験年数にもよりますが他のコンサルより収入が高めです。
 
SAPコンサル:1,1701,250万円
ABAPエンジニア:680万円
 
SAPコンサルになると、月100万円前後の収入のエンジニアが多いです。SAP開発における専用のABAP言語のエンジニアも不足傾向にあるため、市場により収入の変動がありますが、少し高くなってきている仕事もあります。
 
もし、少しでも収入アップを目指したいのであれば、SAPだけではなくコンサルの案件で経験を積んでおくことをおすすめします。
 

”フリエン”に掲載されているSAP案件

エンジニアのための情報サイトフリエンに掲載されているSAP案件を少しだけご紹介します。
 

【ERP/導入】ERP導入におけるPJリード支援の案件情報を見る)
 

【SAP】SAP導入における要件定義支援(FI/CO、SD/MM、PP)の案件情報を見る)
 

【SAP、PMO】製造業向けSAP導入プロジェクトの案件情報を見る)
 

【英語、SAP】外資製薬会社における月次請求書システムの設計の案件情報を見る)
 
他にも、掲載していない案件やSAPを取り扱っている企業様がありますので、少しでも気になる案件方は、一度【登録フォーム】よりお気軽にお問い合わせください。
 
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。4つのモジュールと8つの領域に分かれているSAPですが、知れば知るだけ奥が深いシステムです。ERPパッケージの中でも群を抜いて高いシェアがありますが、複数の導入成功例があるからこそ、インターネット上には失敗例も出回っております。

そういった失敗をしないためにも専任のSAPシステムのエンジニアが必要です。キャリアアップの道は狭いですが、SAPに特化すれば定年まで仕事がなくなることはありません。いかに仕事を継続できるかが大切になってきます。特にSAPのプロジェクトは2、3年以上続くことがおおいため、短いスポットで仕事を頂いた場合はなぜ短かったのかを明確にしておく、もしくはスキルシートに記載しておくと不利になりにくいです。

このことを念頭に置いて、少しでもお仕事を探してみてください。エンジニアのための情報サイトフリエンを運営する弊社にもSAPやABAPのエンジニアが在籍しておりますので、少しでも疑問や不安があればお気軽にお問い合わせください。
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10,000件以上の案件から希望の案件をご紹介!

未公開案件も多数ありますので「まずは相談したい。」という方もお気軽に登録ください。
 
Banner free wide 037b570405fddeb419957475d18a005501589cadc55bfe73d5000335887322fd

新着のコラム記事

人気のコラム記事