2016.09.12その他

IT技術者が不足している4つの理由と求められるエンジニア像

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日本のIT業界は日に日に拡大を続けており、現在の日本では最大とも言えるほど大きな分野のひとつに発展しました。ここ最近ですと、特にAI(人工知能)技術やVR(仮想現実)技術などが目覚しい勢いで市場を拡大しています。その他にもクラウド技術をはじめ、様々な技術への注目が増えています。しかしその一方で、IT技術者が不足してしまっているという現状があります。
 
ここまで大きな分野に発展したにも関わらず、なぜ働く人が不足しているのでしょうか。今回はIT技術者が不足している理由と改善策、現在のIT業界で求められているエンジニア像をご説明していきます。
 
 
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【目次】
■IT技術者が不足している4つの理由
◆労働の大変さ
◆給料の低さ
◆マイナスなイメージ
◆IT業界の肥大化
■IT技術者不足改善に必要なこと
◆多彩な人材の活躍支援
◆IT教育現場
◆ITの魅力を向上
■IT技術者不足に対する現在の対策
◆技術者不足だからこそ活躍する場が多い
■IT技術者不足の中で企業が求めるエンジニア像
◆需要の高い分野のスキルを身に付けている
◆求められているスキル・おすすめの資格
◆求められている人間像
■まとめ
 
 
 

IT技術者が不足している4つの理由




現在の日本のIT業界で技術者が不足している理由は大きく分けて4つあります。
 

労働の大変さ

まず一つに労働の大変さが挙げられます。
「毎日の残業は当たり前になっている」という意見もIT業界では、さほど珍しくありません。
また、労働時間だけでなく、労働環境が劣悪という意見もあります。
「休憩時間は決まった時間に取れない」、「作業量が多すぎて、そもそも休憩する時間がつくれない」という声もあり、IT技術者の立場は追いやられてしまっています。

その原因の1つに人材不足があります。人材が不足しているせいで一人ひとりの作業量が増えてしまうのです。
そのため、人材不足が解消されないことには環境の改善は厳しいと言えます。
 

給料の低さ

「給料が労働の対価に見合っていない」という意見もあります。
先に述べたような過酷な労働環境で必死に働いても給料が少なく、更に昇給することもないといった不満の声もあります。
事実、世界中のエンジニアの平均収入と比べても、現在の日本のIT技術者の給料は少ない傾向にあると言えます。
この内訳は、日本のIT技術者の多くが会社に所属しているということが挙げられます。

海外では多くのエンジニアがフリーランスとして働くことで、自分のスキルを最大限に活かして、それに見合った報酬を得ています。
会社に所属していると、例え専門外であっても任された仕事はしなければいけないので、どうしても自分のスキルを最大限に活かすのは難しくなってしまいます。
なので、最近は日本でもフリーランスとして働くエンジニアが急増してきているのです。
 

マイナスなイメージ

上記のこともあり世間一般では、IT業界の労働に対して悪いイメージが付いてしまっています。
また、過酷な職業の総称として『3K』という言葉もあります。本来は「きつい」、「きたない」、「危険」の頭文字を取ってそう呼ばれていました。

しかし最近ではIT業界を指す言葉として「きつい」、「給料が安い」、「帰れない」の意味の3Kと呼ばれるようになっています。IT業界へ対するイメージはますます悪くなり、技術者不足に拍車を掛けるかたちとなってしまいました。
 

IT業界の肥大化

上記の理由によりIT技術者を辞めてしまったり、IT技術者を目指す人が少なくなったりしているという現状がありますが、IT技術者不足の理由はそれだけではありません。

IT技術の進歩と同時に業界そのものが大きくなり過ぎ、その結果、現存している人材の量では、市場のすべてをまかないきれなくなってしまった、ということも理由の一つとして挙げられます。
 

IT技術者不足改善に必要なこと




経済産業省の調査によると、現在不足しているIT人材は約17万人と推計されており、今後一層の人材不足が危惧されています。
経済産業省はこの調査結果を踏まえ、IT人材確保のための解決策を発表するなどしており、あらゆる企業でも人材確保のために動き出しています。
 

多彩な人材の活躍支援

女性やシニアの人材を活用する方針も各企業で検討されています。
経済産業省の調査(IT 人材の活用・確保に関する調査)によると、女性やシニアの人材を活用することによって人材不足が緩和されるという狙い通りの結果が得られたほか、女性人材については『職場が活性化する』、シニア人材は『ノウハウの継承が可能になる』という結果が出ています。

つまりシニア人材は長年の経験で培ったノウハウを用いて人材育成をすることもでき、女性人材は職場環境の改善にも繋がるということがわかりました。
しかし、それと同時にシニア人材は「新しい業務知識や技術への対応力が低い」、「人件費が高い」ということも挙げられ、女性人材についても「離職率が高い」ということや、「マネジメントが難しい」ということなどの課題も挙げられています。

これらの課題を克服しながらも人材確保に努めていくことは、これから当分の間はどの企業でも大きな課題になりそうです。
 

IT教育現場

小学校や中学校、高校などの授業で「情報技術」について、深い内容の教育を施すようにし、世間一般の関心を増やす機会をつくることが大事であると考えられます。
また、試験やセミナーなどIT教育の場を増やすことで、現存しているIT技術者のスキルをアップさせることも重要視されています。

そうすることで一人ひとりの作業効率を上げ、更に社内で新しい人材の教育に力を入れることができるとし、積極的に取り組んでいる企業が多くなっています。

 

ITの魅力を向上

始めに挙げたIT技術者に対するマイナスイメージを払拭するために、ITをより魅力的な業界にすることも重要であると言えます。
例えば3Kを例に挙げるとすれば、「きつい」という要因は、社員を増やして作業を分散させることで一人ひとりの負担を軽減させ、解決できます。

「給料が少ない」要因については、その原因は様々ですが技術者本人のスキルによって給料が上がることも多いです。特にフリーランスエンジニアの場合はスキルや経験によって報酬が変わることがほとんどなので、資格を取得したり経験を積むことで収入を上げることは可能であると言えます。
「帰れない」という要因については、人材教育が進めば作業スピードも上がるので結果的に残業量を減らし、解決することができます。
 
 

IT技術者不足に対する現在の対策




現在は先にも述べた『女性技術者やシニア技術者を用いる改善策』のほかに、外国籍のエンジニアを用いることでも技術者不足を補っていますが、意思疎通が上手にできないことによるミスなど、コミュニケーションに関する課題が多く存在しています。そのため、一刻も早い改善策を見出すことが望まれています。
 

技術者不足だからこそ活躍する場が多い

技術者が不足しているということは企業側からみると深刻な問題ですが裏を返せば、エンジニアは活躍できる場が多くなっているということでもあります。
現代、多方面の分野で技術の進歩は目覚ましく、それに伴って仕事も増えています。
そのため、現在あらゆる企業でIT技術者は求められています。
 
 

IT技術者不足の中で企業が求めるエンジニア像




いくらIT技術者、エンジニアが不足していると言っても、誰でも求められているというわけではありません。もちろん企業で活躍できる人材を求めています。
ここでは現在、需要の高まっているスキルや、求められている人物像について触れていきたいと思います。
 

需要の高い分野のスキルを身に付けている

現在、IT業界では冒頭で触れた通り、あらゆるIT技術が注目されています。
それと同時にその技術を用いるためのスキルへの需要が高まっています。
AIやVR、クラウド事業、IoTの4つは今あらゆる企業が競い合って研究を進めています。
 

求められているスキル・おすすめの資格

求められているスキルはその時その時の流行によって変わります。
現在注目されている技術の中で筆者は特に、『AI』、『VR』、『クラウドシステム』、『IoT』の4つに注目しています。ここでは、それぞれの簡単な概要と求められているスキルをご紹介したいと思います。
 
・AI
AIとは「artificial intelligence」の略語で、日本語では「人工知能」と言われています。
コンピューターのシステムのみで人間の言語を理解したり、学習したりする技術のことです。
 
AIの研究、開発においては「ビッグデータ」の活用が必要不可欠です。そのためには統計学が必要になってきます。
ですので、もちろん統計学を専門的に学習した経験があればとても強力な武器になります。

しかし、統計学を勉強したことがない方でも統計学について基礎知識を学びながら、プログラミング言語である『Python』や『R』を学習すれば、AIの業界で充分に仕事ができると思います。
この2つの言語は現在、統計計算において世界中で用いられている人気の高い言語なのでAI技術の開発に欠かせないスキルになります。
 
Rについて、詳しくはR言語入門のすすめ|入門用学習教材8選とR言語の魅力にまとめていますので、気になった方はご覧になってください。
Pythonについては来年より、『Pythonエンジニア認定試験』を開始するということで更に注目が集まっています。
試験についての詳細はPythonエンジニア認定試験を2017年春より開始・運営する「Pythonエンジニア育成推進協会」の発起人会が発足をご覧ください。
 
・VR
VRは最近では一般的な知名度もかなり上がっており、ご存知の方も多いと思いますが、『ヴァーチャルリアリティ』の略語で、日本語では『仮想現実』と訳されています。
 
これからVR関係の技術者を目指すならば現在、VRコンテンツの制作に多く使われている『Unity』を学習することをお勧めします。
Unityとは統合開発環境を内蔵したゲームエンジンで、androidやiOSなどのスマートフォン向けゲームをはじめ、パチンコやゲームセンターなどのアーケードゲーム開発などにも範囲を広げている汎用性の高いゲームエンジンです。

詳しくはUnityゲーム開発を学べる、初心者におすすめの教材・学習方法7選をご覧ください。
 
・クラウドシステム
クラウドシステムとはインターネット上に存在するサーバーなどを用いて、画像や音楽などのデータを管理するシステムのことで、近年クラウドシステムを用いた『クラウドサービス』が流行しています。
 
身近なものですと、AppleのiPhoneやMacなどで画像や音楽のデータの共有ができる「iCloud」があります。他にもWindowsPCやMacをはじめ、Android、iOSなどの様々なデバイスで利用できるMicrosoftの「OneDrive」もありますし、Amazon.comの提供している「amazon cloud drive」なども挙げられます。

他にもAdobeの「Creative Cloud」では、写真や動画だけでなく、画像編集アプリケーションであるPhotoshopやIllustratorに用いる文字フォント、編集データなどを、クラウドシステムを用いて共有できるようにしています。
 
クラウドサービスに関しては、今後これまで以上にあらゆるモノのクラウド化が見込まれているので、サービス開発自体に関するスキルよりも、利用についての知識を付ける方が、仕事の幅を増やすことになり需要の高いエンジニアになれる近道であると思われます。
 
クラウド利用に関する資格としては、CompTIAというIT業界団体が実施している CompTIA Cloud+という資格があります。クラウドコンピューティングについての設計から保守・運用までの基礎知識を認定するものです。こちらから申し込みをすることができます。また、公式サイトで教材オンライン販売がされていますので、こちらを利用すると良いでしょう。
 
・IoT
IoTとは「Internet of Things」の略語で、『モノ』と『インターネット』を繋げる仕組みや技術のことを指した総称です。最近スマートフォンで電化製品を操作する製品が増えていますが、それもIoT製品になります。また、財布やキーケースなどを紛失したときにスマートフォンから位置情報を取得できるようにするGPSを搭載したキーホルダーなどもあります。
あらゆるモノにIoTの技術を搭載し利便性を向上させようという試みが、IT系のあらゆる企業でなされています。
 
IoT関係の技術者を目指すなら『IoT検定』をおすすめします。
IoT検定とは「IoT検定制度委員会」という団体が実施している検定で今年の5月に始まったばかりの新しい検定です。

現在は「IoT検定レベル1試験プロフェッショナル・コーディネータ」のみしか開始していませんが、「IoT検定レベル2試験プロフェッショナル・エンジニア」、「IoT検定レベル3試験プロフェッショナル・アーキテクト」など、あと2つのレベルが用意されており、順次、発表されるということです。
検定対策は、公式サイトにIoT検定受験のための書籍がピックアップされているのでご参考ください。
 

求められている人間像

IT技術者には、求められているパフォーマンスに応える誠実さが何より必要です。1つの仕事をこなし、期待に応え、次に繋げるというのは、どの業界でも同じことですが、特にIT業界においては、仕事1つひとつが名刺になり、その完成度が高ければ高いほど評価されます。
 
逆に仕事の出来が良くないと次の仕事はなかなか入ってこないこともあるため、油断のできない業界です。また、IT業界は流行の移り変わりがはやいため、常に流行にアンテナを張り続けていないと知識は錆びれてしまいます。新しい技術を嫌わず勉強し、積極的に取り入れていけるような活力のある人物が、現在のIT業界では求められています。

 

まとめ




一時期は「IT業界」と言えばエリートの様なイメージで、一般的に憧れの業界の1つでした。
しかし、イメージが悪くなるに連れて人気は衰え、現在大きな市場になっているにも関わらず人材不足に悩まされています。

特に最近はIT業界に限らずとも『ブラック企業』という言葉が生まれるほど、劣悪な労働環境が目立ってきています。
そこで厚生労働省は劣悪な労働環境を改善するために独自にあらゆる調査をしたり、相談コーナーを設置し、個人・企業からの相談を受けて、それぞれにしっかりと対応するなどの対策を行っています。
現在、企業側は厚生労働省を恐れ、労働環境の改善に努める動きが増えているので、ここ数年でかなり環境改善されていると言えます。

このまま労働環境が労働者側に寄り添って行き、一刻も早く人材不足・就職難が解消されることを強く願っています。
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