2016.07.19インフラ

主要な10のIaaS比較|サービス選定で大切な3つのポイント

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IaaS(イアース)とは、システムを構築・稼働させるための仮想マシンやネットワークなどのインフラそのものを、インターネット経由でサービス提供することです。クラウドコンピューティングサービスの1つとして、PaaSやSaaSに並ぶものとされております。PaaS(パース)は、アプリケーションソフトを稼働させるためのハードウェアやOS、プラットフォームをインターネット経由で提供することです。SaaS(サース)は、パッケージ製品としたソフトウェアをインターネット経由で提供することです。IaaSはOS・ハードウェア・ネットワークを、PaaSはそれにミドルウェアをプラス、SaaSはさらにアプリケーションをプラスした構成要素の提供段階になっています。この3種類を総称して”クラウド”と呼びます。
 
今回はIaaSに焦点を絞り、各種IaaSの比較ポイントと、なぜIaaSが選ばれるのかをご紹介していきます。
 
 
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【目次】
IaaSを比較する上で大切な3つのポイント
主要な10のIaaS(クラウドサービス)比較
IaaSが選ばれる理由
仮想化技術の発展
サーバー構築の自由度が高い
初期費用低コスト、使用した分の支払いで済む
IaaSを勉強する上でおすすめの教材
仮想技術の今後の課題は運用管理
まとめ
 
 

IaaSを比較する上で大切な3つのポイント

実際にIaaSを導入するとき、無数にあるIaaSのどれを導入すればいいのか迷います。基本的には、すでに開発現場でどのIaaSを導入するか、あらかた決められていることが多いですが、自分で選ぶ場合には、価格に加えて3つのポイントに着目して選ぶと良いでしょう。
 

性能

「CPU・メモリ・ストレージなどの容量を、用途に合わせてカスタマイズできるのか」「開発しやすいように自由度が高いのか」に着目しましょう。
 

セキュリティ

「情報漏えいやウイルス、サイバー攻撃などに対してきちんとセキュリティ対策をしているのか」「どういうセキュリティ対策をしているのか」を明確に表記してあるのか確認しましょう。
 

サポート

「何かトラブルが起きた時にサポートしてくれるのか」「利用者が安心できるサポートがきちんとあるのか」「カスタマーセンターがあるのであれば、いつ対応してもらえるのか」を確認しましょう。
 

主要な10のIaaS(クラウドサービス)比較

比較する上で重要な3つのポイントをご理解いただけたら、実際に主要な10のIaaSを比較してみましょう。まずは下記の一覧表をご覧ください。
 

(2016年7月現在)
 
Amazon Web Services (AWS)
初期費用:無料(12か月間無料サービスあり)
性能:複数プランがあり用途によって、CPU・メモリ・ストレージなどを選ぶことができます。
セキュリティ:AWSのデータセンターに収容されており、お客様とAWSの間でセキュリティの責任が共有されます。世界中のさまざまなセキュリティ標準の要件を満たしていることを説明した承認レポートを提供しており、常に高いセキュリティを意識しています。
サポート:プランによってサポートも異なっていますが、基本的には平日の9時-18時に電話でカスタマーサービスの利用、メールやチャット、ライブ共有画面での技術サポートを行っています。障害時の緊急対応も行っております。
 
現在主流として使用されているIaaSになり、WEB・ゲーム系の企業の大半に導入されています。
 
さくらクラウド
初期費用:無料※サーバーを作成した時点で使用料金発生
性能:オプションによりCPU20コア、メモリ224GBまで選べます。
セキュリティ:アクセスコントロールを2段認証にし、操作権限設定により高セキュリティを実現しています。
サポート:12時間前後の発生中の障害やメンテナンスをホームページで確認することができるうえ、平日の9時45分-18時に電話対応、平日・土日祝日の10時-18時にメールでのお問い合わせができます。
 
Google Cloud Platform(GCP)
初期費用:無料(無料トライアル期間、インスタンス時間28時間分)
性能:Googleが利用しているものと同じ、分散型データーベースサービスをベースにしているためビッグデーターも素早く処理します。
セキュリティ:Googleにとってのセキュリティは最優先事項に定められており、500人を越えるセキュリティとプライバシーを専門とする常勤社員を配置し、徹底的に調査しています。
サポート:カスタマーセンターに加えて、有償のサポートパッケージを提供しており、お客様独自のカスタマイズでサポートすることができます。またサポートにも段階があり、ゴールドサポート以上になると電話による24時間365日体制でサポートしていただけます。
 
支払いがUSドルのため、料金が為替レートによって影響される恐れがあります。ただし、ビッグデーターには強いというメリットがあります。
 
IBM SoftLayer
初期費用:無料(30日間無料トライアルあり)
性能:無償のネットワーク、物理サーバー(ベアメタルサーバー)の使用、OpenStackとの連携ができます。また、用途に応じたソリューションを用意しています。
セキュリティ:トレンドマイクロと連携しており、環境メリットを損なわないクラウドに最適化されたセキュリティを実現しています。
サポート:2014年12月に東京データセンターがオープンし、日本での平日9時-17時の電話・チャットによる技術サポート(英語の場合は24時間365日対応可)を行っております。
 
日本語での情報が少ないうえに、支払いがUSドルのため、料金が為替レートによって影響される恐れがあります。ただし、物理サーバーが使用できることを強みとしています。
 
IDCFクラウド
初期費用:無料
性能:サーバー4タイプ、ディスク4種類+2種類追加、ネットワークをカスタマイズでき、用途に合わせた組み合わせを選ぶことができます。ホームページ内で簡単にシミュレーションを行うことができます。
セキュリティ:Yahoo!JAPANグループの企業で、自社データセンター及びデータセンター設備を使用しております。24時間365日常勤で警備・監視をしています。また、UPS(無停電電源装置)や自家発電設備を設置しており、電力障害時も電力供給が可能となっています。
サポート:クラウドコンソール上から24時間365日無料でメールサポートを受けられます。また、オプションで電話でのサポートを追加することができます。
 
1時間1円~で、月額500円から利用可能なサービスで、外部サービスとの連携もあるため、メール配信・プッシュ配信を行うことができます。
 
Windows Azure
初期費用:無料(1カ月無料お試しあり)
性能:「既存システムとの高い親和性」、「ハイブリッドな環境でも管理が簡単」、「Azureの認証を社内や他のクラウドと統合」の3つを掲げており、とくにVisualStudioとのシームレスな連携を得意としています。
セキュリティ:セキュリティとプライバシーを第一優先事項においており、データがどのように保存されてアクセスされるか、マイクロソフトがデータを保護する方法の2点を知ることができます。また、顧客データはお客様が所有して管理することにより漏洩を事前対策しております。
サポート:4つのサポートプランを用意し、日本語・英語を含む9か国語で対応しています。また、無料で課金・クォータの調整・アカウントの移転などのサブスクリプションの管理も行っています。
 
長年、Windows製品を開発してきた強みがあり、VisualStudioとの連携が出来るため、ASP.NETやVB、C#で開発している現場で使用することが多いです。
 
ニフティクラウド
初期費用:無料 ※新規申し込み特典あり
性能:用途に合わせてプラントオプションでカスタマイズできます。かなり細かいカスタマイズも可能になっております。
セキュリティ:ニフティはデータセンターのセキュリティ対策や、クラウドシステムの管理・運用・維持を、お客様はOSアップデート、セキュリティパッチ、アクセス制限、ファイアウォール導入、サーバーバックアップなどを行っていただき、常に高度なセキュリティパフォーマンスを維持しています。また、直下型地震が起きても影響を受けにくい強固な地盤にセンターを設置しています。
サポート:電話・メールでの24時間365日のサポートを行っております。
 
サーバーの性能が強く、24時間365日電話でサポートを受けられる点は高く評価されております。
 
NTT Communications Cloudn
初期費用:無料(12,000円分のお試しあり)
性能:月額450円から利用でき、データ転送料も無料です。IaaSだけで3種類あり、用途によりカスタマイズすることも可能です。
セキュリティ:セキュリティとプライバシーの国際的規約に基づいたセキュリティにプラスして、追加オプションとしてセキュリティを強化できます。また、安否確認サービスと緊急地震速報の配信サービスも行っています。
サポート:24時間365日のアドバンスト・サポートと行っております。
 
SLA99.99%の仮想サーバー可用性を実現化しております。
 
GMOクラウドALTUS
初期費用:無料(14日無料期間あり)
性能:リソース単位とインスタンス単位のシリーズを用意しており、用途によってカスタマイズして料金設定することができます。WEBサイト構築にはリソース単位を、セキュリティ重視の社内システムなどにはインスタンス単位の利用をお勧めします。
セキュリティ:主にウイルス対策・セキュリティ診断・統合型サイバーセキュリティDeepSecurityの利用・WAFの4つの対策をしております。
サポート:カスタマーサポートに加え、インターネット上で閲覧できるガイドや監視復旧・ヘルプデスク・セキュリティに関してのオプションをつけることもできます。
 
IIJ GIO
初期費用:無料
性能:CPU・メモリのスペックを選択でき、プラスでオプションをつけることによってカスタマイズすることができます。また、パッケージプランも選ぶことができます。約100台のサーバで構築される大規模なプラットフォームも実現できます。
セキュリティ:ネットワーク・メール・WEBセキュリティに加え、スマートデバイス・IDの管理認証・セキュリティ診断を行っています。最近では、標的型サイバー攻撃対策に、”標的型メール攻撃訓練ソリューション”も行っています。
サポート:カスタマーサポートにプラスして、全国各地でイベント・セミナーも開催しており、直接相談を行うこともできます。
 
CloudCore VPS
初期費用:無料(※スペックにより初期費用が発生する場合あり。3,800円~)
性能:スペックにより、4種類のプランが用意されています。また、Linuxカーネルに搭載の仮想技術”KVM”を採用し、より自由度の高いサーバー運用を行うことができます。
セキュリティ:KDDIが定める情報セキュリティ基本方針により、高水準な情報セキュリティ管理体制を維持しています。
サポート:自動バックアップで万が一の時にも対応しています。また、専任スタッフによる電話&メールサポートも平日の10時-18時で行っています。
 
 
用途により、様々なIaaSを選択することができます。現場の方針もあるかと思いますが、参考になれば嬉しいです。
 

IaaSが選ばれる理由


 
“ロリポップ”や”さくらインターネット”などのレンタルサーバーで済むのではないかと思われる方も多いですが、レンタルサーバーだと、ホームページや簡易ECサイト以外で使用するとサーバーに負荷がかかり重くなります。そこで登場するのがIaaSです。大規模サイトやゲーム・アプリの運営なども行うことができます。レンタルサーバーと違い、OSの指定、CPUの増減を行うことが可能で、ある程度の負荷をかけても問題ありません。
 
こういった理由によりIaaSが選ばれておりますが、もう少し掘り下げていきます。
 

仮想化技術の発展

IaaSが選ばれる理由の1つとして、仮想化技術の発展が挙げられます。1960年代は使用効率を向上させるために開発された技術が仮想化の始まりです。1990年代には、急激にハードウェアの高性能・大容量化が進み、安価で高性能なサーバーにシステムを分散させ効率化していく考えに発展し、2000年代にはブレードサーバーやストレージが登場。物理的な統合による省スペース化・省エネ化が注目されるようになり、仮想化を積極的に導入しTCO削減や運用改善への取り組みが行われるようになりました。この結果、徐々に仮想化技術が発展し、今では仮想サーバーが主流となっています。
 
なぜ、仮想化技術の発展がIaaSにつながるのか。IaaSはクラウドコンピューティングサービスの1つです。クラウドとは、簡単に言えばインターネット上に保存して利用するサービスのことです。つまりは、仮想サーバー内で利用します。システムを構築・稼働させるための仮想マシンやネットワークなどのインフラそのものを、インターネット経由でサービスを提供するIaaSは、仮想化技術が発展しなければ生まれてこなかったことがわかります。
 

サーバー構築の自由度が高い

IaaSの特徴としては、「サーバー構築の自由度が高い」という点と「サーバー構築のスピードが速い」ことが特徴として挙げられます。従来のサーバーはCPUやメモリ、ディスクのスペックが固定されておりますが、IaaSは用途や使用者の好みによってカスタマイズすることが可能です。ただ、ディスクについては、自由に決められるのではなく、IaaSサービスを提供している企業を選択することによって選ぶことが可能ですので、ご注意ください。
 
また、従来のサーバーは申し込みを行ってから申請に数日かかり、それだけでスケジュールが押してしまいましたが、IaaSはクリック一つで利用できるため、すぐにサーバーを用意することができ、さらに自分が設定したサーバーの設定をh損しておくことができます。
 

初期費用低コスト、使用した分の支払いで済む

IaaSの多くは初期費用が無料、もしくは低価格です。しかも、レンタルサーバーは6か月・1年契約のものが多いですが、IaaSは使いたい時に使いたい分だけの費用を支払うだけで済みます。無駄な費用を支払わなくて済むという点も選ばれる理由です。言ってしまえば、低価格でインターネットですぐに契約でき、素早く使用できるので、早い””安い”が売りです。また将来的な負荷を見込んでの、ハード・CPU・メモリの選定をすることができますので最初からコストを削減することができます。
 
 

IaaSを勉強する上でおすすめの教材



IaaSの参考書は数が少なく、メインがAWSのものが大半のため、クラウドまで拡大してお勧めの教材をご紹介します。
 
図解 クラウド 仕事で使える基本の知識 (知りたい!テクノロジー)(著:杉山 貴章)
Amazonのスターの数:4.0/レビュー数:6件
クラウドの基礎知識を得るには十分な教材です。ただし、基礎の情報が多いため、広く浅く網羅するようなイメージです。ある程度知識がある方も、知識の整理が出来るので、おすすめできます。
 
決定版 クラウドコンピューティング -サーバは雲のかなた-(著:加藤 英雄)
Amazonのスターの数:4.1/レビュー数:32件
コンピューターの歴史から書かれており、クラウドコンピューティング全般のことが書かれています。これからクラウドを学ぶ型には、辞書代わりにもなる1冊です。クラウドのメリット・デメリットも書かれており、IT管理者も活用できる内容です。
 
IaaSで始める クラウドコンピューティング入門 単行本(ソフトカバー)(著:おおさわ あつし)
Amazonのスターの数:-/レビュー数:-件
AmazonEC2の基本設定・セキュリティ・VPN/VPC環境の作成方法など、基本的な知識を解説しています。セキュリティ、アプリケーションについては、実用でも使用可能な応用も記載されております。
 
まずは、無料トライアルを試して、実践で勉強してみるという手もあります。エンジニアのための情報サイト"フリエン"では主に、AWS、GCP、AzureのIaaSがよく登場しています。現場により、導入されているIaaSが違います。ある程度の基礎知識があれば、応用もできますので基礎の土台をしっかり作り上げておくことが重要です。
 

仮想技術の今後の課題は運用管理

仮想環境はファイルサーバーやテスト用サーバーの導入から始まり、どんどんワークロードを拡大していきます。ですが、主要なシステムの大半が仮想環境で運用されるようになってからも、物理環境で行っていた運用管理の手法を継承している企業が多く存在します。そこで、”仮想マシンのパフォーマンス低下”、”バランスの取れたリソース管理が困難”、”仮想マシンに発生している問題の原因解明ができない”などといった問題が発生してします。今後は仮想環境の運用管理を、システム全体を使用し、見えるように行うことが課題です。
 
何を見えるようにするべきなのか。
・パフォーマンス分析から現在進行中の問題
・リソース分析によって将来発生されると予測される問題
・リソース有効活用の余地
の3点を見えるようにすることが課題です。この3つを行うことにより、仮想環境に問題が発生する前に対処を打つ頃が可能になります。
 
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。IaaSというと、聞き覚えがある方とない方がいるかと思いますが、仮想サーバーのクラウドサービスの1つことです。知らずに使用されているという方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。法人だけではなく個人利用も可能ですので、ご自宅で仮想環境を構築される予定のある方は、今回のコラムを参考にしていただけましたら幸いです。
 
 
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