2016.07.15フリーランスの基礎知識

フリーランスが屋号を持つメリットと屋号を決める時の注意点

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フリーランスにとっての屋号とは、個人営業で使う際の”看板(お店の名前)”のようなものです。もともとは江戸時代に苗字を名乗ることが許されなかった者が集落内での取引などに不便を生じたことから、家ごとに名称をつけたことが始まりです。フリーランスも、自分の名前ではどういう職種でどんな仕事をしているのかわかりにくいため、認知してもらいやすいように屋号をつけたり、独立して会社設立をしたいと考えているがまだ準備段階のために先に屋号をつける方もおります。
 
正直言って、屋号は絶対に必要なものではありません。今回は、屋号をビジネスに利用するうえでのメリットや、屋号を活用するべき人、屋号をつける時に注意するポイントをご紹介します。
 

 
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【目次】
屋号を持つべき人
屋号を持つメリット                                                   
屋号をつける時に注意すべき4つのポイント
法人と間違えやすいもの・法律で定められている特定業種名はNG
「商品登録」され、広く認知されているブランド名や商品名はNG
既に使われている屋号も利用可能
業種がわかりやすいと相手に伝わりやすい
2種類以上屋号を持てる
屋号決めの例を紹介
開廃業届けは税務署に提出
まとめ
 
 
 

屋号を持つべき人


屋号は、全てのフリーランスが持たなければいけないものではありません。では、どういった方は屋号を持つべきなのか。
 
・今後、法人化を計画している
・仕事用で別の口座を持ちたい
・横つながりを今以上に増やしたい
 
上記3点のうち、どれかでも当てはまるのであれば屋号を持つべきです。特に、仕事用で別の口座を持ちたい方は、屋号を持っておくと、確定申告時などのお金の管理がしやすく、手間が省けます。後で詳しくお話しますが、必要な書類を税務署に提出するだけで屋号を持つことができます。お金もかかりませんので、持っておくと損はありません。
 
また、横のつながりを今以上に増やしたいと考えている方は、名刺に屋号を記載し、屋号だけでどういう仕事をしているのかわかりやすくすることによって、相手の印象に残ることができます。これを繰り返し、名刺交換だけで交流のチャンスを得ることができ、自分の横のつながりの輪を広げることができます。こういった、ビジネスチャンス拡大にも有効的です。
 
逆に、法人化を考えていない人は屋号を取る必要はありません。確定申告時のお金の管理が楽になるというメリットはありますが、管理をしっかりしておけば問題はありませんので、税務署にいく手間を考えるのであれば、屋号は不要です。
 
 

屋号を持つメリット

先にも書きましたが、必要な書類を税務署に提出するだけで、屋号自体には特に申請費はかかりません。それでいて、屋号を持つメリットがあります。
 
・屋号名義で口座が開設出来る
・仕事を獲得するときの契約時に、個人名よりスムーズに契約が進む
・領収書の名前に屋号を記入できる
・商工会などに加入するときに、屋号があると楽
・請求書の判子を屋号の角印にできる
 
といったメリットや、もちろん自分自身のモチベーションにもつながります。
 
・屋号名義で口座が開設出来る
フリーランスは、「屋号名+個人名」で新しく口座を開設することができます。仕事用と私生活の口座を分けておけば、ビジネスの財政管理がしやすく、確定申告時の簿記の記入・管理も行い易くなります。また、税務署の調査が入った場合、収支に関わる証拠書類を提出しなくてはいけません。その時に通帳の内容もチェックされますので、私生活と仕事を分けておけば調査がスムーズに終わり、証拠扱いにもなります。
 
※ゆうちょ銀行は屋号のみで口座開設することができる
屋号で銀行口座を開設する場合、「屋号名+個人名」が必要ですが、ゆうちょ銀行は屋号のみで開設することができます。クライアントに伝える振込先を短くしたい場合には、ゆうちょ銀行での口座開設も検討してみてください。
 
・仕事を獲得するときの契約時に、個人名よりスムーズに契約が進む
近年、屋号で口座開設する際に、名刺や開業届の写し・確定申告の書類などのフリーランスとしてビジネスを行っている証拠の提出を求められることがあります。こういった経緯で口座開設したのですから、社会の信用も個人名義よりは高いです。個人名義で契約をしたくないと渋られるような契約でも、屋号さえあれば通るケースもあります。少しでも、仕事での契約をスムーズに行いたいと考えているのであれば、持っておくと便利です。
 
・領収書の名前に屋号を記入できる
領収書をもらう際に、個人名ではなく屋号を書き込むことが可能です。個人での領収書と仕事での領収書がパッと見でわかるよう分けておくと、管理も楽です。また、モチベーションにも関わりますが、個人名よりは見栄えが良いです。
 
・商工会などに加入するときに、屋号があると楽
あんしん財団商工会議所に個人で加入したい場合に、開業届けが必要になります。そのため、屋号を持っておけば開廃業届を税務署に提出しているとわかりますので、加入がスムーズになります。
 
・請求書の判子を屋号の角印にできる
フリーランスの場合は、代表印を書類に押しますが、屋号で角印を制作することができます。見積書・請求書・納品書・領収書などの必要書類に、屋号の角印を押せます。角印は、”会社の認印”ですので、個人では押すことができませんので、所持していれば個人よりも信頼度が高くなります。
                                                                                       

屋号をつける時に注意すべき4つのポイント


どの名前にしようか、あれもこれも迷う方が多いかと思います。まずは、屋号を決める際には多すぎるくらい候補の名前を紙に書き出し、消去法で不要なものは消すようにしましょう。その際、響きが良い・かっこいいなどの安直的に決定しても構いませんが、いくつかのポイントに気をつけて考えてみましょう。
 
また、タウンページや企業一覧に掲載されることを意識して、「あ」もしくは「A」で始まる屋号を名づけたり、風水や自画が気になる場合、あわせて考えて見ても良いかもしれません。
 

法人と間違えやすいもの・法律で定められている特定業種名はNG

屋号は法人ではなく、フリーランス個人に付けるものですので、会社・法人・Co.,Ltd・Inc.といった法人と間違いやすいもの、銀行・保険・証券などの法律で定められている特定業種名は付けることができません。
 

「商品登録」され、広く認知されているブランド名や商品名はNG

上記に記載した、法人と間違えやすいものと特定業種名以外にも屋号として名付けることができない名前があります。それは、広く一般人に認知されたブランド名や商品名です。
 
会社法や商法の競合避止義務によって定められていますので、ユニクロやマクドナルドなどの大手企業名、ディズニーに関するものやドラえもんなどの有名キャラクターは使用できません。有名な名称のものは避けて屋号を考えてください。
 

既に使われている屋号も利用可能

屋号は法律による拘束力がないため、個人が定めた屋号は他の人と被ることは可能です。ただし、上記でも記載したとおり、有名な名称は、その会社独自で登録申請がされているため避ける必要があります。
 
もし、他に使用されている屋号なのかどうかを調べたい場合は、最寄りの法務局で屋号調査を無料で行ってもらえますので、インターネットで調べるよりも正確です。被らないためにも合わせて利用してみて下さい。
 

業種がわかりやすいと相手に伝わりやすい

理想は、「屋号を見ただけで業種がわかる」ことです。”○○デザイン事務所”や”アトリエ△△”、”□□システム”といった一般的な名前に落ち着かせるケースが多いです。業種が複数の場合は、”企画”や”オフィス”といったようにまとめられる屋号も多く見られます。
 
英語や数字も使用できますので、近年は英語やラテン語をアレンジした横文字の屋号を付ける方も増えています。かっこいい名前をつけたい気持ちがわかりますが、一番は印象に残りやすいわかりやすい名前にした方が、相手に覚えてもらいやすいため、友人や家族に意見を聞いてみても良いでしょう。
 
URLドメインと結びつける
ホームページを立ち上げようとしている場合は、ドメイン名と屋号を同じにした方がわかりやすくなります。そのため、まずはドメイン名で使用出来るかどうかを確認してから、屋号の登録を行うことをオススメします。
 

2種類以上屋号を持てる

屋号は2種類以上持つことができます。業種別に屋号を付けることが可能ですので、状況に応じて増やしてみてもよいでしょう。また、増やすだけではなく、後で屋号を変更することも可能です。業種が変わった、屋号が覚えにくかったなどの理由で変更を考えて気持ちを一新する事も一つの手です。
 

屋号決めの例を紹介


 
大事な屋号を名付けるために、たくさん悩んでみてください。途中で変更はできますが、屋号はあなたの仕事を行う上での相棒といってもいい存在になります。いくつかの例や屋号で多く見られる名前などをご紹介しますので、納得のいく屋号に出会うことを祈っています。
 
【屋号例】

(参考:【屋号一覧】個人事業主の屋号を決めるときの参考になる屋号一覧
 
筆者本人が出会った中で印象深かった屋号は、「○○&△△」というように、自分が関わっている業種を横文字で2つ並べたものでした。パッと見てどんな仕事か分かる上に、横文字や略字にしてしまえばかっこいい名前でしたので今でも印象に残っています。長くなりすぎると逆にわかりにくいですが、名前は長くて屋号表記は略語で短くしているという人もいましたので、ものは考えようです。難しく考えすぎず、自分自身がわかりやすいものでも構いません。
 
また、有名な屋号に関するジンクスをご紹介します。芸能人は「ン」が入ると成功すると言われています。ダウンタウンさんやナインティナインさんや、リズムネタで話題にあがってくるオリエンタルラジオさんも「ン」が入っています。コーヒーメーカーも同様に、”濁音”がついているとヒットすると言われています。Bossやジョージア、スターバックス、ドトールなどが挙げられます。
 

開廃業届けは税務署に提出


 
開廃業届けは、国税庁のホームページよりダウンロードすることができます。必要な項目を記入し、納税地を管轄する税務署に提出してください。基本的には平日の8時30分~17時までの受付ですが、時間が合わない場合は送付もしくは時間外収受箱に投函することができます。
 
開廃業届けの書き方のポイントですが、4点さえ気をつければ特に問題はありません。
1.屋号・・・決まってなければ後からでも構いませんが、先に考えておくと二度手間にはなりません
2.開業日・・・原則として「開業した日より1ヶ月以内」に申請しなくてはいけません。ここだけの話ですが、実際は1ヶ月を過ぎても口頭での注意のみでお咎めはありません。
3.専従者・・・専業主婦や無職が家族兄弟にいる場合、専従者(事業を手伝う人)にすることで節税につながります。
4.事業内容・・・細かく記載する様はありませんので、大雑把でもどういう事業かを記載しましょう。フリーランスでしたら、システムエンジニアやWEBデザイナー程度で問題ありません。
 
開廃業届けの提出は一切お金が掛かりません。ただ注意する点は、開廃業届けの控えは翌年の税金支払いの資料が送られてくるまで、申請が完了したのかわからないため、税務署に提出する前にコピーを自分自身で保管しておくことをおすすめします。このコピー自体には効力はありませんが、屋号で口座開設する時に開業証明の証拠として使用できる場合がありますので、お持ちください。
 

まとめ

屋号に関してのコラム、いかがでしたでしょうか?屋号名を考えるだけでも、モチベーションが上がります。そのうえ、無料で屋号を持つことができ、仕事用口座を別で持てるというのはとても魅力的です。あってもなくても大丈夫なものではありますが、後に法人化を考えている方であれば、屋号は持っておいたほうがよいでしょう。もし、法人についても興味がありましたら、フリーランスが法人化すべきタイミングとメリット・デメリットを参考にしていただけましたら幸いです。
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