2016.04.25フリーランスの基礎知識

フリーランスが加入できる健康保険と保険料を抑える方法

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会社員からフリーランス・個人事業主へと独立し、これまで気にする必要もなかった健康保険についてどうすれば良いのとお悩みではないでしょうか。
そもそも社会保険と国民保険の違いとして、皆様がパッと思い浮かぶことはありますでしょうか。大きく4つあります。まずは運営団体が役場・役所か協会・組合かの違い。次にカバーや特典の違いで扶養の概念や手当金の有無等の違い。次に保険料の決定方法が現在の給料か前年度の所得かの違い。そして一番大きく皆様が気になる保険に関わる金額の違いです。ただでさえ保険料の違いがあるうえに、病院にかかった時の自己負担額も違いがあり金銭面での苦悩が広がっていきます。でも、法律で健康保険に入らなくてはいけないと決まっています。そんなあなたに、保険の種類と多少でも費用を抑えるために出来ることをお話しいたします。
 
 
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【目次】
フリーランスが入れる健康保険の種類
国民健康保険とは
任意継続する方法
健康保険の扶養家族に入る
職種によって健康保険組合に入る
民間保険
 ■健康保険料を抑えるためにできること
国民健康保険以外の健康保険に加入する
国民健康保険でも青色申告をして特別控除を利用する
 ■その他の税金や年金の支払いについて
 ■まとめ
 
 
 
 

フリーランスが入れる健康保険の種類

正社員だった会社を辞めたので社会保険は前の会社に返却した。残された健康保険は国民健康保険しかない。と思う方が9割いらっしゃると思いますが、実は他にも方法があります。社会保険を任意に継続する、扶養家族枠に入る、健康保険組合に入るのという方法です。
詳しくは別でお話しいたしますが一度検討してみるのもいいかもしれません。
 

国民健康保険とは

日本の社会保険制度の1つで、国民健康保険の加入者が病気やケガ、出産、死亡した場合に必要な医療費が保険料から支払われる制度です。各市町村が運営しており、加入や脱退などの手続きは住民登録のある市区町村役場で行います。(参照:国民健康保険)
 
簡単に言えば、会社ではなく役場が運営している健康保険になります。
先にも書きました通り、社会保険とは違い扶養の概念がないため扶養家族が何人いようと保険料に変更はありません。ただし、年金は配偶者のみ可能となります。
他にも「出産手当金」が出ない、病気やケガで4日以上働けなくなった場合に給料のおよそ6割が支給される「傷病手当」は国民健康保険にはないために、併用で任意保険に入ることをオススメされます。
 
さて、ここで一番気になる保険料のお話をします。
国民健康保険は社会保険とは違い、前年度の所得によって決定いたします。
所得は給料のこと?とご質問が来ることが多いのですが、実は全ての収入から経費を差し引いた金額の事になります。正社員の方と年金をもらっている方は除きますが、「所得=収入‐必要経費」という方程式が出来上がります。
 
フリーランスでしたら、「確定申告の所得金額の合計」


引用:国民健康保険
 
社会保険を辞めた直後でしたら、「給与所得控除後の金額」


引用:国民健康保険
 
所得がわかれば、次は一律で定められている基礎控除の33万円を差し引いてください。
33万円を差し引いた金額が「基準額」です。
 
例えばですが、独身で年収が8,400,000円で必要経費を4割と過程して計算致します。
年収8,400,000円 - 必要経費4割 = 所得5,040,000円
所得5,040,000円 - 基礎控除330,000円 = 基準額4,710,000 となります。
※家族が全員国民健康保険に加入の場合は、上記の基準額を全て足してください。
 
次の計算式は以下になります。


参考資料:国民健康保険
 
「所得割額」と「均等割額」が出ましたら、最後に2つを合計してください。
そこで出た金額が「保険料の年額になります。
 
先ほど上でも出した例の金額で計算してみます。
独身で年収が8,400,000円で必要経費を4割、基準額4,710,000の方です。
 
まずは所得割を計算しましょう。
基準額4,710,000 × 6.45% = 303,795円 
基準額4,710,000 × 1.98% = 93,258円
基準額4,710,000 × 1.34% = 63,114円 (40~64歳のみ)
上記3つと足すと合計460,167円になります。これが「所得割額」になります。
 
次に均等割額を計算しましょう。今回は独身のため、加入者は1名です。
加入者1名 × 33,900円 = 33,900円
加入者1名 × 10,800円 = 10,800円
加入者1名 × 14,700円 = 14,700円 (40~64歳のみ)
上記3つと足すと合計59,400円になります。これが「均等割額」になります。
 
最後に、所得割額460,167円 + 均等割額59,400円 = 519,567円
519,567円が「国民健康保険料の年額」になります。
保険料は加入者数、40~60歳の人数、世帯所得によって決定するので多くなればなるだけ保険料は高くなってしまいます。ただし、世帯ごとの限度額の上限は変わりません。
 
住む場所によっても保険料は変動しますので、引っ越しする方は先に調べてみるのも手かもしれません。
 
 

任意継続する方法

あまり知られていませんが、社会保険は2か月以上加入していた場合に限り退職後の20日以内の申請で2年間、任意継続することが出来ます。ですので、退職日に社会保険書を会社に返却するのは少し待ってください。特に扶養家族がいる方には任意継続をオススメ致します。その理由は、国民健康保険は扶養の概念がない為、扶養がいる場合はたとえ2年間の期限付きであろうが任意継続する方がメリットは大きいからです。
 
ただ、デメリットもあります。それは、期限が厳しいということです。たとえ事情があろうが1日でも申請が遅れた、1日でも保険料の支払いが遅れたという場合は翌日に強制脱退させられてしまいます。
 
気になる保険料ですが、平成22年の3月から変更になり、各都道府県が定めた料率を退職時の標準報酬月額にかけるという方法になりました。
 
例えばですが、先程の独身で年収が8,400,000円で必要経費を4割と過程して引いた金額は月額420,000円ですので同じように計算していきます。
東京都は料率が9.97%と定められておりますので
月額420,000円 × 東京都料率9.97% = 41,874円
41,874円が保険料の月額となりますので年間で502,488円。
ただし今回の例のように退職時の標準報酬月額が270,000円以上の場合は280,000円での一律計算になるため、今回は月額27,916円で年間が334,992円となり、かなりお得です。
 
 

健康保険の扶養家族に入る

ご家族が社会保険に入っている場合で扶養に入れる場合は、扶養家族の枠に入れてもらいましょう。一番保険料がかからない方法になります。
ただしフリーランスの方は給与所得控除が使えない為、所得額が380,000円以下かどうかが扶養家族入る為の基準となっています。
 

職種によって健康保険組合に入る

国が健康保険法に基づき、被用者医療保険事業を代行する公の事業を行うために設立された法人が存在します。IT業界にもクリエイター向けの「文芸美術国民健康保険組合」という組合があります。加入条件は「日本国内に住所を有し、文芸、美術及び著作活動に従事し、かつ組合加盟の各団体の会員である者とその家族。」(引用:文芸美術国民健康保険組)と定められています。組合加盟団体につきましては引用ページを参照ください。
 
保険料は収入に関係なく一律になっています。平成28年度現在の月額保険料は、組合員1人分17,200円、家族1人分9,000円、介護保険(40~64歳までの被保険者)1人分3,700円となっております。組合員本人の年間保険料は206,400円とご紹介した中でも一番お安くなっております。
 
注意点は年度ごとに金額の変動がある場合があるため確認する必要があります。
 

民間保険(任意保険)

国民健康保険・社会保険は例外は除き、基本的に加入が強制されますが他にも任意で入れる民間の保険があります。大きく分けると生命保険・損害保険・第三分野医療保険があり、それぞれ加入には条件がありますが、保険内容や保障額などは保険会社のプランや条件契約により決めることができます。加入するかしないかは個人の任意ですので任意保険とも呼ばれています。
 
生命保険:遺族補償や生活保障、個人年金
損害保険:災害補償、車等の事故補償
第三分野医療保険:介護保険、傷害保険、がん保険
 
上記のようなものが大まかに民間保険となっております。
特にフリーランスの方でしたら、生命保険の個人年金の積み立てに興味があるかもしれません。自分の収入から5000円単位で積み立てが出来る民間会社もありますのでご興味がある方は一度調べてみてください。ただし、保険料はプランや保険会社によって違いますのでよく考える必要があります。
 

健康保険料を抑えるためにできること




少しでも保険料は抑えたい。誰しもそう思っていると思います。私自身も、今の会社に入るまでは国民健康保険でしたので、泣く泣く高い保険料を毎月支払っておりました。一人暮らしの貧乏人には1円でも安くありたかったのですが選択肢が国民健康保険しかなかったので足掻くすべもありませんでしたので、必死に探してみました。フリーランスが少しでも保険料を抑えるために出来ることをお答えいたします。
 

国民健康保険以外の健康保険に加入する

保険の種類でもお話ししましたが、まずは保険料の基本金額を抑えましょう。
扶養家族>健康保険組合>任意継続>国民健康保険
の順で保険料が違います。
 
文芸美術国民健康保険組合をオススメしたい方は、クリエイターの方です。それぞれ加入制約がありますが「日本イラストレーション協会 JILLA」「日本グラフィックデザイナー協会 JAGDA」「日本ネットクリエイター協会 JNCA」は比較的、加入しやすいです。
 
任意継続をオススメしたい方は、社会保険に加入していてフリーランスへ今から転身したいと考えている人。退職してから20日以内の方で迷っている方は2年間限りの制約ですがメリットは大きいです。
 
扶養家族枠をオススメしたい方は、家族が社会保険に加入しており、なおかつ自身の所得額が年間380,000円を超えない方です。クラウドソーシングを中心としているフリーランスの方には向いています。
 

国民健康保険でも青色申告をして特別控除を利用する

青色申告という言葉は聞いたことあっても、知らない方がいるかと思います。青色申告とは、原則として複式簿記等の手法に基づいて帳簿を記載し、その記帳から正しい所得や所得税及び法人税を計算して申告することである。(参照:ウィキペディア)
控除額は650,000円と大きいですが、その分手間がかかります。最近では会計ソフトで簡単にできるという広告をよく見かけますが、実際は知識がないとよくわかりません。そんな方には控除額が低いですが簡易簿記での申告も可能です。100,000円控除かとがっかりされるかもしれませんが、されど100,000円です。
 
平成26年度から白色申告も帳簿義務が課せられた為、同じ簡易簿記で白色申告をするのであれば多少の手間で100,000円控除できる青色申告を選択した方がお得です。
 
簡易簿記で青色申告したとして、税務署のチェックは厳しくないのか、と不安になる人がいるかと思いますが、白色申告も簡易簿記が義務付けられましたので大差はありません。
それでしたら、節税意識も高まる簡易簿記で青色申告をした方がオススメです。
 

その他の税金や年金の支払いについて

保険についてのお話をしてきましたが、確定申告の話も出ましたので他にかかる費用について簡単にだけ触れてみます。
 
フリーランスが支払う税金の種類も多数あります。所得税はもちろん、住民税、国民健康保険税、国民年金税、個人事業主税、消費税の6つが主な税金になります。
また要注意な税金があります。確定申告を忘れてしまいますと、ペナルティとして無申告課税もしくは延滞税という税金が発生しますので忘れないように注意しましょう。
 
詳しくは、「フリーランスが知っておくべき確定申告の方法と節税のコツ」を見てみてください。
 
また保険と同じくらい気になる年金についても少し触れてみたいと思います。
フリーランスの方が支払う年金は国民年金の1択しかありません。
気になる金額ですが、国民年金は年度ごとに変動致します。平成28年度現在、一人当たりの月額は16,260円です。まとめて前払いすればその分の割引もつきます。現在は2年前納制度もありまして月570円ほどの割引も受けられます。
 
また、クレジットカードをお持ちの方はカード会社によってポイントが貯まるのでオススメです。クレジットカードの場合も前納が出来るので2重にお得になります。ただし、納め忘れや免除期間分の保険料の納付はできませんのでご注意下さい。
 
国民年金の他に、自ら年金を作り出す方法もあります。任意保険に加入し将来の為に年金の積み立てをすることも出来ます。国民年金とプラスして年金額をさらに上乗せして老後は裕福に暮らしたいという方は是非。
 

まとめ

頭が痛くなるような難しい話が多かったですが、大丈夫でしょうか。フリーランスの方が加入しなくてはいけない保険は、国民健康保険の一択しかないと思っていた方が多いと思いますが少しでもお役に立てば幸いです。これからフリーランスになろうと考えているかたは、任意継続を頭に止めておいてください。また近年の変更点である白色申告も簡易簿記が必要ということで、面倒だからと青色申告していなかった方は、今年度分の申請から簡易簿記での10万円控除の青色申告をしてみてください、手間は本当に些細な部分以外は変わりありません。少しでも皆様の節税になれば幸いです。
 
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