2017.01.05技術

RubyとPython比較|それぞれの得意分野と覚えるべき人

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1638c59d f0c1 491b b186 6439f0b07e23
Rubyとは、日本人が開発したオブジェクト指向スクリプト言語です。Pythonとは、汎用のプログラミング言語でありオブジェクト指向スクリプト言語です。このことからわかるように、RubyにもPythonにも共通することは「オブジェクト指向のスクリプト言語」ということです。
 
今回はこのRubyとPythonの比較を簡単にご紹介すると共に、それぞれの言語の得意分野と覚えるべき人の特徴についてご紹介していきます。
 
10,000件以上の案件から希望の案件をご紹介!

未公開案件も多数ありますので「まずは相談したい。」という方もお気軽に登録ください。

あなたに合ったフリーランス案件を探す
Banner free wide 037b570405fddeb419957475d18a005501589cadc55bfe73d5000335887322fd
【目次】
Ruby、Pythonの基本情報
Rubyとは|6つの特徴と得意分野
Pythonとは|5つの特徴と得意分野
RubyとPythonの比較
プログラミング方法
ライブラリの違い
Ruby、Pythonのフレームワーク
勉強のしやすさ
Ruby、Pythonの需要と覚えるべき人
日本ではRuby、海外ではPythonの需要が高い
AI、IoTによりPythonが注目されている
英語が得意な人はPython、英語が苦手な人はRuby
Web系に進むならRuby、学術分野に進むならPython
まとめ
 

Ruby、Pythonの基本情報


RubyとPythonの比較に入る前に、この2つの言語の特徴と得意分野を簡単にご紹介していきます。

Rubyとは|6つの特徴と得意分野

Rubyとは、1995年にまつもとゆきひろにより開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。日本初の国際電気標準会議で国際規格に認証されたプログラミング言語です。「Rubyの言語仕様策定において最も重視しているのはストレスなくプログラミングを楽しむことである (enjoy programming)」という開発者の思想を元に設計されています。
 

Rubyの6つの特徴

Rubyの特徴は大きく分けて6つあります。
 
・構文の自由度が高く表現力豊か
Rubyの構文は、変数の型付けがないため記述が少なく、シンプル故に自由度が高い特徴を持ちます。この自由度の高さから、様々な表現を行うことが出来るため、非常に表現力豊かな言語です。
 
Perl の代替可能
Rubyの初期の開発段階から、Perlの代替えが出来るよう重視されて設計されています。そのためPerl同様に、コンポーネント同士を結びつけることを主としたグルー言語としての使い方が可能です。
 
・インタプリタ方式
命令を1つずつ機械語に解釈しながら実行する方式で、作成したソースプログラムをすぐに実行出来るメリットがあります。プログラムを記述しながら実行結果を得られるため修正箇所がわかりやすくなっています。
 
・扱う対象全てがオブジェクト
一般的なオブジェクト指向言語は全てをオブジェクトとして扱うことが出来ますが、数値等のデータ型はオブジェクトとして扱わないことが多いです。ですが、Rubyは数値等のデータ型も全てオブジェクトとして扱います。
 
・標準の組み込みライブラリが充実
Ruby本体に組み込まれているライブラリが充実しています。このライブラリに含まれるクラスやモジュールはrequireを記述しなくても使用することが可能です。
 
・モジュールによるMix-in機能を有り
Mix-Inとは、クラスやモジュールを拡張する機能のことです。通常、クラス継承は派生したサブクラスに対して新しいコードを追加し、拡張を行います。しかしRubyのMix-in機能は、新しい機能をモジュールとして定義し、それらのモジュールをクラスに取り込みます。
 

Rubyの得意分野

Rubyは、元祖WebフレームワークであるRailsが非常に活躍します。その為、Web系分野が得意分野になります。なた、Rubyは日本語のドキュメントがかなり多く、最新情報も早い段階で追うことが出来ます。
 

Pythonとは|5つの特徴と得意分野

Pythonとは、1991年に登場した汎用のプログラミング言語であり、オブジェクト指向スクリプト言語です。ライセンスはPythonソフトウェア財団が管理していますが、Pythonはオープンソースで提供されているため、自由に使用・配布・実装が出来ます。
 

Pythonの5つの特徴

Pythonの特徴は大きく分けて5つあります。
 
・高レベルな動的データ型
Pythonには主に5つの型が存在しており、非常に高レベルな動的型付け言語です。「int」は整数で表示される型。「float」は少数を含む型。「str」は文字列の出来すとデータを取り扱う型。「bool」はTrueとFalseのどちらかを値とする型。「list」は多言語における配列のような型です。
 
・構文がシンプルで統一性がある
プログラムの区切りであるブロック構造にC言語やJavaのような{ }を使用せず、インデントを使用するため統一性のあるシンプルな構文になります。
 
・強力なライブラリが充実
数値処理が高速でできる「numpy」、化学計算用のライブラリが詰まった「scipy」、自然言語処理に「NLTK」、統計処理や機械学習に「scikit-learn」など化学計算用、学術系の強力なライブラリが充実しています。そのため、数字における分野からデータべース、Web開発やGUIアプリ作成までのあらゆる開発が可能です。
 
・スクリプトインタフェースとして利用可能
Pythonで出来ないことや低レベルコードの高速性が必要になった際などは、C/C++で拡張モジュールの作成や、既存コードをSWIGやBoost.Pythonを使用してラップすることが可能です。ラップされたモジュールはPythonコードを同じようにプログラムの中から使用可能で、言語への組込が簡単できます。また、アプリケーションの中にPythonを組み込んで、スクリプトインタフェースとして利用可能することが出来ます。
 
・完全なドキュメントの提供あり
Pythonは完全なドキュメントを提供しています。また、既存言語ユーザ向けのチュートリアルや、初心者向けのチュートリアルも提供しているため、勉強しやすい言語でもあります。
 

Pythonの得意分野

Pythonは数値処理が高速かつ、化学計算用のライブラリが豊富など学術分野においては群を抜くくらい強いです。Pythonは統計処理や機械学習など、数字における分野を得意としている言語です。
 

RubyとPythonの比較

プログラミング方法

プログラミングに関して、Rubyは「純粋なオブジェクト指向言語」として設計されており、Pythonは「シンプルかつ統一された構文」になるよう設計されています。
 
数多くある違いの中で、特に目に見えて違うところは正規表現です。Rubyは文字列を返すため同一の内容を表すコードではないのに対し、Pythonはgroup( )メソッドで文字列を取り出します(マッチングオブジェクト)。
 

インデントの重要性

Pythonはインデントを利用するのに対し、Rubyはインデントの重要性はそこまでありません。
 
Pythonは、プログラムのブロック構造を表現するときにインデントを利用します。これは、ブロック構造と実際の理論的な制御構造を同一にすることを目的としています。
 
それに対してRubyは、「class」や「def」といったキーワードが存在し、それに対応する「end」というキーワードが存在します。このキーワードを利用してブロック構造を表現するためインデントはさほど重要なものではありません。
 

Rubyはメソッド、Pythonはfor文

プログラムをする際、Rubyは「each」や「map」、「select」などのメソッドを使い分けて記述します。ですがPythonは「for文」を用いて記述します。Rubyが複数の記述方法があるのに対し、Pythonはfor文のみのシンプルな記述方法です。
 

ライブラリの違い

RubyもPythonも標準の組み込みライブラリが充実しています。また、どちらとも公式ライブラリのリポジトリなども用意されているため、必要な機能のほとんどをライブラリとして入手することが可能です。
 
Rubyのライブラリは《コチラ
Python2のライブラリは《コチラ
Python3のライブラリは《コチラ》。
 

Ruby、Pythonのフレームワーク

Rubyのフレームワーク

Ruby on RailsRoR)】
少ないコードで簡単に開発できるよう考慮されており、統一性を持たせることが可能なため、生産性が非常に高く、Rubyのフレームワークの中で一番の人気を誇ります。
 
Sinatra
小さく柔軟性があるプログラミングが可能で、動的なWEBサイトを構築することが可能です。小規模開発向けです。
 
Padrimo
Sinatraをベースに、Ruby on Rails風のMVC構造、ヘルバー、国際化、テストの自動生成などの機能があります。中~大規模向けの開発の際に活躍します。
 
Cuba
他のフレームワークよりもシンプルな構造であり、軽量かつ実行速度が速いフレームワークです。軽量なアプリケーション開発に向いています。
 
HANAMI
RubyのMVCフレームワークです。他のフレームワークに比べて短く軽いコードを書けるうえ、アクセス過多を防ぐ「スレッドセーフ」機能が備わています。
 

Pythonのフレームワーク

Django
フルスタックフレームワークです。WEBアプリケーションの管理者用GUIを自動生成してくれたり、複雑なデータベース主体のWEBサイト構築の簡略化ができます。
 
Flask
データベース抽象化レイヤやフォーム値の検証などの機能を持たないため、どんなWEBアプリケーションにも適合する基盤の設計判断を行えます。
 
Bottle
『bottle.py』という1つのファイルのみで構成されています。1ファイル内にすべて入っているため、組み込むことも容易で、依存リスクも少ないです。
 
Tornado
非同期ネットワークライブラリでシンプルかつ高速処理を行うことができ、パフォーマンス重視なフレームワークです。
 
CherryPy
Pythonプログラミング言語を用いたオブジェクト指向のフレームワークです。外部依存がないため、環境構築が不要です。オブジェクト指向なHTTPフレームワークで素早い開発を可能にしています。
 
Pyramid
Python 3にも対応しており、非常に洗礼された設計がされています。大規模開発にも向いており、海外で人気が出てきているフレームワークです。
 
詳しくは、『8つの言語別WEBフレームワーク比較|2016年最新版』の別コラムをご参照ください。他にも、上記に記載のないフレームワークも存在しています。
 

勉強のしやすさ

人によってそれぞれ得意不得意があるように、勉強のしやすさや入り込みやすさも人それぞれです。ですので、客観的に公式ドキュメントや無料教材、他の言語との共存などの部分で勉強がしやすいかどうかを簡単にご紹介します。
 

初心者からの入りやすさ

初心者からの入りやすさは、Rubyの方が容易です。小学生低学年向けの教材があるほど、スタートアップに最適で、自由な表現が出来るため決まった制約に捕らわれないという点も、開発する人にとっての楽しみにもなり飽きが来にくいです。
 

他言語からの入りやすさ

他言語からの入りやすさはPythonの方に軍配が上がります。非常に汎用性の高いPythonは様々な言語の良いところを取り入れています。特に、C言語系やJavaからスキルチェンジする人にはおすすめの言語です。
 

公式ドキュメント

RubyPython2Python3も公式ドキュメントが存在します。ですが、内容が完全かどうかで言うと、Pythonの方が細かい記載があるうえ、チュートリアルも用意されていて勉強しやすいです。
 
また、Rubyは日本人に開発された言語であるため、日本語のドキュメントが豊富にあります。逆にPythonは日本語のドキュメントもありますが、英語でのドキュメントの方が充実しております。
 

無料教材

RubyもPythonもインターネット上に無料教材があります。有名なところで言うと、3分前後の動画で学べる「ドットインストール」や、プログラムの要点だけを反復出来る「Progra!」はRubyもPythonも学ぶことが出来ます。
 

他の言語と連携

RubyはWeb系の言語との連携が行いやすいです。特に、PHPやPerlとの連携が可能で、置き換えることも出来ます。Pythonは、C/C++やC#といったC言語系との連携が行いやすいです。
 

Ruby、Pythonの需要と覚えるべき人

日本ではRuby、海外ではPythonの需要が高い

Rubyは日本人が開発した言語であり、日本語によるドキュメントが豊富なことから、国内での人気や知名度が高いです。「GitHub」や「Redmine」など聞き覚えのあるツールもRubyによって開発されています。また、動的なWebアプリケーションを開発することが得意であるため、いち早く着目した「クックパッド」などがRubyを使用しています。
 
海外では、Googleなどで使用されるPythonの人気が高いです。アメリカの一流大学での授業にPythonが使用されている他、コンピュータサイエンスやデータ解析、生物情報学等の分野でも使用されております。
 

AI、IoTによりPythonが注目されている

ですが、日本でもPythonが注目され始めています。それは、時代のニーズでもあり、「ビッグデータ」や「IoT」、「機械学習」というものの需要が高まったからです。数字関係に強いPythonは、データ分析・解析に向いているため今後の需要は高まるばかりです。
 

英語が得意な人はPython、英語が苦手な人はRuby

RubyとPythonのどちらを学ぼうか迷っている人は、言葉の言語の方に着目してみて下さい。Rubyは日本人が開発した言語のため、日本語のドキュメントが豊富です。英語が苦手な人はRubyを覚えてみてはいかがでしょうか。
 
逆に英語が得意な人は、Pythonを覚えてみてはいかがでしょうか。日本語のドキュメントも存在していますが、英語に比べると少ないです。また英語とは別に数字に強い人もPythonを選んでみて下さい。
 

Web系に進むならRuby、学術分野に進むならPython

どの言語を学ぶかは、やはり「何を開発する」のかで変わってきます。Web系に進むならRuby、学術分野に進むならPythonをおすすめします。
 
Rubyも学術分野である機械学習などの開発は出来ますが、Pythonより効率が悪くなってしまします。逆に、自由に入発できるWeb系の分野ではPythonはRubyに比べると不利です。統一されたコードにより、誰が作っても同じ構文になってしまいます。そのため、自由かつ表現豊かなRubyの方がWeb系開発に向いています。

まとめ

RubyとPythonの比較はいかがでしたでしょうか。どちらを学ぶか迷っている人向けの内容になってはいますが、今一度それぞれの特徴や得意分野などの基本情報の反復も出来たかと思います。Web系に進むならRuby、学術分野に進むならPythonとご紹介しましたが、一番は「自分が何に興味があるのか」が大切です。自分に合った言語でないと、長く続けることが苦痛になってきますので、この機会にじっくり考えてみて下さい。
 
今回のコラムと一緒に、『Python入門前に知っておきたい特徴とおすすめ教材9選』と『入門前に知っておきたいRubyの特徴と他の言語の共通点』も合わせて参考にしてみて下さい。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10,000件以上の案件から希望の案件をご紹介!

未公開案件も多数ありますので「まずは相談したい。」という方もお気軽に登録ください。

あなたに合ったフリーランス案件を探す
Banner free wide 037b570405fddeb419957475d18a005501589cadc55bfe73d5000335887322fd

新着のコラム記事

人気のコラム記事