2016.12.08技術

クロスプラットフォームSDKとは|今話題のGMO独占『Marmalade』の実態

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クロスプラットフォームとは、異なるプラットフォーム上で同じ仕様のものを動かすことが出来るソフトウェアを指します。同様の意味で「マルチプラットフォーム」と呼ぶこともあります。またSDKとは、ソフトウェアを開発するために必要な技術文書やツールなどが一式揃った開発キットのことです。開発ツールのパッケージを購入すると、開発に必要なSDKが含まれている場合もあります。
 
今回は、クロスプラットフォームSDKの基本的な知識と、2016年12月7日にニュースで話題になったGMOクラウドが独占的使用権を譲り受けた『Marmalade』とはどういうものなのかをご紹介します。 
 
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【目次】
クロスプラットフォームSDKとは
クロスプラットフォームとは
SDKとは
クロスプラットフォームSDKのメリット・デメリット
GMO独占『Marmalade』とは
独占使用権を獲得の背景
そもそもMarmaladeとは
他のクロスプラットフォームSDK
クロスプラットフォームの需要は急上昇中
まとめ
 
 

クロスプラットフォームSDKとは

クロスプラットフォームとは

クロスプラットフォームとは、異なるプラットフォーム上で同じ仕様のものを動かすことが出来るソフトウェアを指します。同様の意味で「マルチプラットフォーム」と呼ぶこともあります。
 
ソフトウェアをクロスプラットフォーム対応にするためには2種類の手法が存在します。1つは、同じソースコードなどを元に、対応するそれぞれのプラットフォーム向けの実行可能なプログラムを生成し、各プラットフォーム別々に提供する手法です。そしてもう一つがこのクロスプラットフォーム対応です。仮想マシンや、様々なプラットフォームに対応したプログラム実行環境が用意されている開発言語を用いてソフトウェアを開発する手法です。同じパッケージをそのまま同じように動作させることが出来るため、スマートフォンアプリなどに多く用いられています。
 

SDKとは

SDKとは、ソフトウェアを開発するために必要な技術文書やツールなどが一式揃ったソフトウェア開発キットのことです。基本的にはコンパイラやデバッガなどの開発ツール、クラスファイルやライブラリファイル、APIの使用などが記述された文書ファイル、サンプルコードを記述したプログラムファイルなどが含まれている場合が多いです。SDKによっては他のものが入っていたり、削られていたりするために一概に同じものが入っているとは言えませんのでご注意下さい。
 
SDKは有償と無償のものが存在しますが、近年ではインターネットを通じてダウンロードできるSDKが多く存在します。その目的は、サービスやソフトウェア、OSを普及させるためです。SDKを無償で提供することにより、ソフトウェアの開発者が増え、そのソフトウェアを目的としてOSの購入者が増え、サービスとして成り立ちます。有名なSDKとしては、AndroidSDK(Android OS)やAWS SDK(Amazonのクラウドシステム)などがあげられます。
 

クロスプラットフォームSDKのメリット・デメリット

時代のニーズに合わせて進化するITの移り変わりですが、クロスプラットフォームSDKを使用するメリットとデメリットをはっきり言える人は少ないかと思います。大雑把にメリット・デメリットに分けると各2つずつ挙げられます。
 

メリット 

OSに依存しない
OSなどのプラットフォームに依存しないため、色々なOSで同じプログラミングが出来、作り直すコストやプラットフォームのサポートが無くなったり廃れてしまった場合などの乗換コストが不要というメリットがあります。
 
・ユーザーの幅が拡大
限られたOSのユーザーだけではなく、様々なOSのユーザーを確保することが出来るため、ユーザーの幅が拡大しソフトウェアの売り上げも伸びやすくなります。
 

デメリット

・プラットフォーム独自の機能という特性が無くなる
プラットフォーム自体の特性を生かすことが出来ず、全てのプラットフォームで同じ仕様になってしまいます。そのため、大きな特徴や尖った特徴的な機能を使うことが出来なくなってしまいます。
 
・動作が遅い
Webブラウザもアプリも統一プログラムで開発するため、動作がやや遅くなってしまう傾向にあります。FWがサポートする機能も限界があるため、場合によっては不具合の原因になることもあります。
 

GMO独占『Marmalade』とは


2016年12月7日のニュースで話題になった記事があります。GMOクラウドがMarmalade社より、クロスプラットフォーム対応のSDK(ソフトウェア開発キット)「Marmalade(マーマレード)」の独占的使用権を11月24日に譲受したことを発表したニュースです。Marmaladeは国内ゲーム開発者向けに発売しているSDKです。なぜ、GMOクラウドが譲受したのでしょうか。その背景と、Marmaladeについてご紹介していきます。
 

独占使用権を獲得の背景

Marmalade社の提供するクロスプラットフォーム対応のSDK「Marmalade」は、ワンソースで様々なプラットフォームに対応したゲーム・アプリ開発が可能なため、開発の手間と時間を格段に節約できるとして、世界151カ国で多くの開発者に利用されています。そこでGMOクラウド社は、「Marmalade」を日本向けに提供することが開発者のゲーム・アプリ開発支援につながると考え、Marmalade社と「Marmalade」の販売契約を締結いたしました。本日より同サービスの日本語のウェブサイトを公開し、販売開始いたしました。また、お問い合わせ窓口も開設しており、日本語でのサポートも行います。
(引用:GMO プレスリリース情報)

 
要は、日本での需要の高まりを見越して、販売のみではなく国内開発・日本語でのサポートをするため、GMOクラウド社がMarmalade社と契約を結んだということです。
 

そもそもMarmaladeとは

Marmaladeとは、以前は「Airplay SDK」という名称で提供されていたSDKです。2011年6月にリブライドされ名称をMarmaladeに変更しています。
 
Marmalade SDK設計の根底は『Write once, run anywhere(一度プログラムすれば、どこでも実行が可能)』です。その根底の通り、iOSやAndroidのネイティブアプリからウェブアプリ、ゲームなど様々なプラットフォームに対応しており、高速かつ信頼性の高いクロスプラットフォームSDKです。
 

Marmaladeで仕様できるプラットフォーム

展開可能なプラットフォームは取得したライセンスレベルによって異なりますが、下記のプラットフォームでソフトウェアが動作します。
Android
iOS
BlackBerry10
LGスマートテレビ
Mac OS Desktop
Microsoft Windows Desktop
Windows Phone8
 

他のクロスプラットフォームSDK


『Marmalade』外のクロスプラットフォームSDKにはどんなものがあるのでしょうか。代表的なSDKを2つご紹介します。
 
Corona SDK
iOS、Android、Kindle fireに対応しており、ゲーム作成エンジンとして比較的人気の高いSDKです。Lua言語(スクリプト)で開発することが出来、ゲーム以外にもビジネスアプリなどで活躍します。
 
Xamarin
Android、iOS、Macに対応しており、C#で開発することが出来ます。Xamarinの開発はWindowsの「Visual Studio」、Macの「Xamarin Studio」で行えますが、クロスプラットフォーム開発をする際は、Macをお勧めします。
 

クロスプラットフォームの需要は急上昇中


モバイルアプリケーション開発においてクロスプラットフォームのニーズは高く、注目すべきソフトウェアの1つです。SDKだけではなく、クロスプラットフォーム対応の開発ツールである、Delphi、Xamarin、Monaca、caedeなども注目が高まっています。
 
プラットフォームに縛られない安定した製品をユーザーに届けることはもちろんですが、プラットフォームごとに開発しなければいけないコストを削減し、開発スピードをアップするという、開発する側にとってのメリットも大きいからです。それにプラスして、AndroidとiOSの普及もクロスプラットフォームの需要が急上昇した理由の一つでもあります。そして今後注目されるであろうハイブリッドアプリ。こちらもブラウザとアプリの両方に対応するクロスプラットフォームに含まれます。ハイブリッドアプリにつきましては「ネイティブ・WEB・ハイブリット|アプリ開発手法の選び方」の別コラムをご参照ください。
 

まとめ

「Marmalade」のニュースで再び注目を浴びたキーワードである「クロスプラットフォーム」について簡単にご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか。ネイティブアプリやゲーム業界ではいち早くクロスプラットフォーム開発に着目されてはいますが、ビジネスアプリ系での需要も高まっており、今度もクロスプラットフォーム対応のSDKが増えていきそうです。それに伴い、汎用性の高いC言語やハイブリットアプリで仕様するHTML5などの言語のニーズも高まりそうです。インターネット上で無料ダウンロードできるSDKもありますので、複数のOSをお持ちの方は試してみて、どんなものか触れてみてください。
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