2016.11.29インフラ

ハイパーコンバージドインフラとは|導入のメリットと人気製品3つの比較

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
28d0652c ea4b 4b94 b654 448f60250273
ハイパーコンバージドインフラとは、インフラ構築に必要なものをひとつのパッケージとしてまとめた製品であり、「統合インフラシステム」の一種です。最近では、「仮想化」、「クラウド」というキーワードが注目されており、需要が高まってきています。ハイパーコンバージドインフラには2つの特徴があり、さらに3つのメリットが挙げられます。今回はハイパーコンバージドインフラの特徴とメリット、ハイパーコンバージドインフラを構成する3つの要素を解説しつつ、導入事例や現在のニーズをご紹介いたします。
 
10,000件以上の案件から希望の案件をご紹介!

未公開案件も多数ありますので「まずは相談したい。」という方もお気軽に登録ください。

あなたに合ったフリーランス案件を探す
Banner free wide 037b570405fddeb419957475d18a005501589cadc55bfe73d5000335887322fd
【目次】
ハイパーコンバージドインフラとは
コンバージドインフラとは
2つの特徴
メリット・デメリット
構成する3つの要素と仕組み
ハイパーコンバージドインフラが生まれた背景
ハイパーコンバージドインフラの導入
人気のハイパーコンバージドインフラ製品3つの比較
導入に掛かる費用
導入方法
導入事例
ハイパーコンバージドインフラストラクチャの今後のニーズ
コストダウンが見込めスモールスタートできる
仮想化基盤からクラウド基盤へニーズが移り変わっている
インフラエンジニアは勉強しておくと良い
まとめ
 

ハイパーコンバージドインフラとは


ハイパーコンバージドインフラ』とは「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」のことで、「コンバージドインフラ」をより多くのコンポーネントと統合できるようにした製品です。「HCI」と略されることもあります。
 

コンバージドインフラとは

コンバージドインフラ」とは、コンバージドインフラストラクチャの略称で、サーバーとネットワーク、ストレージ、必要なソフトウェアなど、インフラストラクチャーのコンポーネントをひとまとめにしたパッケージのことです。基本的に必要なものが揃っているため導入が簡単に行えるうえに、「デスクトップ仮想インフラ」と「デスクトップPCの仮想化」の基盤として利用することができます。さらに1つのパッケージになっているため、製品に対する問い合わせなどがスムーズに行え、さまざまなメーカーのコンポーネントを集めて使用するよりサポート面において有利です。
 

2つの特徴

ハイパーコンバージドインフラには2つの特徴があります。まず1番の特徴は、ハイパーコンバージドインフラは「構築された状態で販売されている」という点です。必要なコンポーネントがパッケージとしてすべて揃っているため、構築にかかるコストが大幅に削減できるようになります。そして2つ目の特徴は、「筐体がコンパクト」であるという点です。ハイパーコンバージドインフラはネットワークでさまざまなストレージ内蔵サーバーに接続するため、筐体のサイズが小さくなるという特徴も生まれました。
 

メリット・デメリット

それではハイパーコンバージドインフラのメリットとデメリットについてみていきましょう。
 

メリット

まず、「サーバー増築が簡単」であるということが言えます。ハイパーコンバージドインフラはストレージ内蔵サーバーをネットワークで接続するだけでサーバーを簡単に増築できるというメリットがあります。次に、「運用のコストが低い」ということもメリットとして挙げられます。ハイパーコンバージドインフラは1台の筐体にサーバーとストレージの機能を搭載しているため、サーバーとストレージを接続するための機器を用意する必要がなくなり、コストを抑えられます

そのため、ラックの空きスペースから始めることができる、スモールスタートが行いやすいです。また、特徴でも挙げた通り1つの筐体の中に複数台分の物理サーバーが搭載されているためコンパクトになり、 スペースの確保が容易になります。さらにPC内部にデータを保管しなくても外部システムで管理から保存までを行うことができるため、作業中のPCに負荷がかけずにデータの処理を行うことができます
 

デメリット

デメリットとしてはストレージ容量が少ないということが挙げられます。別途ストレージクラスタを追加することは可能ですが、そうすると先に挙げたメリットである「筐体がコンパクト」という部分がなくなってしまいます。また、物理ストレージと比べるとパフォーマンスが落ちてしまうということも言えます。各ノードがサーバーとストレージの役割を同時に果たしているため、1つのノードダウンしてしまうと1ストレージがダウンすることと同じような状態になります。

そのため、従来のメンテナンス作業のリスクが2倍に高まってしまいます。そして、ネットワークが複雑であるということもデメリットになります。ノードを集約して機能させるためのネットワーク設計はそれなりの知識がないと難しい作業になってしまいます。
 

構成する3つの要素と仕組み

ハイパーコンバージドインフラストラクチャは大きな3つの要素で構成されています。
 

サーバーごとのローカルストレージを用いること

特徴の項目でも触れましたが、ハイパーコンバージドインフラで用いるストレージはサーバーに内蔵されているローカルストレージなので必然的にサーバーごとのローカルストレージを使用することになります。
 

複数のサーバーを接続してクラスタ構成すること

一般形態のサーバーをネットワークで接続してクラスタ化し、ソフトウェアを用いることで各機能の実現が可能となっています。より高性能なストレージやサーバーが登場した場合はクラスタに追加することで、ほとんど複雑な設定は必要なく、すぐに使い始められるようになります。
 

ローカルストレージをスケールアウトストレージにする

「Software-Defined Storage」という機能を用いれば、ローカルストレージに書き込むデータを同時にNFS経由でアクセスできる他サーバーのストレージにも書き込むことができます。ローカルストレージがエラーなどで読み取れなくなったり、仮想マシンが他の物理サーバーに移動したりする場合には、他のサーバーのローカルストレージにコピーされたデータを読み取るか、あるいは元のデータを再構成することで元通りアクセスができるようになります。
 

ハイパーコンバージドインフラが生まれた背景

2016年現在で最も普及していると思われる仮想化環境は、設置スペースを多くとってしまったり複雑な構成になってしまったりするため、運用管理を行うにあたってそれぞれの装置にスペシャリストが必要となりますし拡張する際にまた高額な費用が掛かってしまうため、コストパフォーマンスが悪いという課題点がありました。

そこで従来の仮想化環境の抱えていた複雑性・管理負荷を解決したものとして登場したのが垂直統合型の「コンバード・インフラ」ですが、従来の仮想化環境よりも設置スペースのコストがかかってしまったり、サーバーとストレージの管理が別々のためメンテナンスで手間がかかってしまうなどの解決できなかった課題がありました。「ハイパーコンバージドインフラ」は、それらの課題をすべて解決するために開発されました。
 

ハイパーコンバージドインフラの導入


ハイパーコンバージドインフラは導入時にサーバー装置とストレージ装置を接続する必要がないため、仮想化環境を即座に構築することが可能となりました。どの製品も導入は非常に簡単になっており、導入作業は筐体を設置して説明書通りにケーブルを数本接続する程度ですので10分もかからずに終わるかと思います。各プログラムのインストールも基本的に複雑なものはなく、自動セットアップを行えば問題なく導入は完了するでしょう。
 

人気のハイパーコンバージドインフラ製品3つの比較

Nutanix
Nutanixは、この分野での実績が長いためコストパフォーマンスが安定しています。「優れたインフラストラクチャーは無色であるべき」といったコンセプトを掲げており、あまりインフラを意識することなく利用できるよう作られています。製品としてKVMをベースとしたハイパーバイザーが搭載されているため、vSphereを購入しなくても仮想化環境としての利用が可能です。ワークロードに応じてモデルを選ぶことができる点がおすすめです。
 
SimpliVity
SimpliVityは、できる限りシンプルになるようにと作られたのがこちらのSimplicityです。特徴は、1ノードがサポートできる仮想デスクトップの量が多いことです。また、圧縮や重複排除技術が特化しておりラックスペースを大幅に削減することが可能です。バックアップの環境構築もSimpliVityの機器だけで構築できるため、他の技術を必要としない作りになっています。
 
Pivot3
Pivot3は、上記の2社よりも歴史が古く、2007年から製品出荷を開始しているハイパーコンバージドインフラの老舗的な存在で特徴として認知度があります。特徴は、大容量のデータを少ない筐体でまかなえるということが挙げられます。
 

導入に掛かる費用

導入の際に掛かる費用は基本的にハイパーコンバージドインフラ製品の購入費用のみです。導入の際に必要なコンポーネントはすべてパッケージに入っているため、他に何か買い足したりする必要はありません。
 

導入方法

導入は基本的に難しいことはありません。ハードウェアの設定は、説明書を読み進めながら触っていけば問題ありませんし、また、ソフトウェア設定においても基本的に自動セットアップを行ってくれます。ハイパーコンバージドインフラ導入のわかりやすい例として、「Cisco HyperFlex」のデモンストレーション動画がありますので、よろしければご覧ください。

導入事例


それでは、ハイパーコンバージドインフラの導入事例をご紹介いたします。
 
・【研究用計算システム
某大学が研究用計算システムとしてVMWareのVirtualSANを導入しました。時間の掛かるビッグデータの解析などに使用しています。
 
・【財務会計システム
株式会社古川製作所では、LenovoのConverged HX シリーズを新しい債務会計システム用の基盤として導入しました。
 
・【拡張性を考慮したシステム
カブドットコム証券株式会社は将来的な拡張性を考慮したシステムの構築のために、Nutanix Virtual Computing Platform NX-1000シリーズを導入しました。
 

ハイパーコンバージドインフラストラクチャの今後のニーズ


ハイパーコンバージドインフラのニーズは、以下の理由などから今後ますます増えていくと予想されます。
 

コストダウンが見込めスモールスタートできる

メリットの項目でもあげた通り、ハイパーコンバージドインフラはスモールスタートの構成ができるため、中小企業などがまずそのまま使用し、その後、必要に応じて拡張していくという使い方ができるため導入しやすく、ニーズが高まっています。
 

仮想化基盤からクラウド基盤へニーズが移り変わっている

現在はハイパーコンバージドインフラによって仮想化基盤の構築・運用が簡単になりました。しかしこれからはいろいろなものがクラウド基盤へと移行していくと予想されます。もちろんハイパーコンバージドインフラも例外ではありません。クラウド基盤になれば筐体は不要になり、スペースの確保をしなくて良くなります。また導入のスピードも早くなったり、他のクラウド製品との連携が容易になることで拡張性が広がったりとメリットが多くなります。
 

インフラエンジニアは勉強しておくと良い

ハイパーコンバージドインフラは今需要が高いので、インフラエンジニアの方は予備知識としてハイパーコンバージドインフラの勉強をしておけば、いざと言うときに役に立つ可能性があります。
 

まとめ


ハイパーコンバージドインフラとは、インフラ構築のためのオールインワンパッケージのようなもので、導入が素早く、かつ簡単に行えるというメリットがあります。また、サーバー内にローカルストレージを内蔵しており、それらをネットワークで接続する設計のため筐体自体が小さめになっています。よって設置が省スペースで済むという特徴もあります。ハイパーコンバージドインフラは現在ニーズが高く、特に中小企業にとっては上記のメリットが魅力的な存在になっています。
ハイパーコンバージドインフラも最近のクラウド化ブームに乗れば、今以上に手軽で便利な存在になることは間違いないでしょう。
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10,000件以上の案件から希望の案件をご紹介!

未公開案件も多数ありますので「まずは相談したい。」という方もお気軽に登録ください。

あなたに合ったフリーランス案件を探す
Banner free wide 037b570405fddeb419957475d18a005501589cadc55bfe73d5000335887322fd

新着のコラム記事

人気のコラム記事